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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第21章 ミノカサゴ姫

船長は切り裂かれた上衣を脱いで胸の血筋をぬぐうと、海賊ズボンも脱いでブリーフだけの身軽になった。
そして、手にした斧で人魚姫に切りつけて反撃した。
フワリと機敏に身をかわされて、尾ビレで斧をはじき飛ばされた。
すかさず胸ビレの先が顔面に伸びて、船長は再び壁際に追い詰められた。
「さあ、覚悟を決めて瞑目しなさい。私の淫毒に触れて、快楽の夢を見るが良かろう」
「うむむ……」
壁際をズリズリと横這いながら船長は、今度は壁から長い柄の槍をつかんだ。
槍の先を胸ビレに向けて突き付けると、さすがに人魚姫も警戒して身をすくませる。
何度もツンツンと突いているうちに、槍の先の矢尻が振袖の鱗にからまった。
船長がグッと引っ張ると、腰に巻いた帯がほどけて人魚姫はよろめいた。
「ああっ……」
その隙を狙って船長は、縞模様の鱗の帯をつかんで力任せに引っ張った。

