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第21章 ミノカサゴ姫

帯をほどかれてグイグイ引っ張られた人魚姫は、グルグルと身体を回転させられて、振袖の裾が乱れて白肌の太ももがあらわになった。

チラ見えの太もものセクシーさに船長はドキリとしたが、ここで一気に勝負をつけるしかない。

ミノカサゴの武器はヒレの毒針だから、背ビレと胸ビレを剥ぎ取ってしまえば刺されることはない。


胸元から皮をはいでやるぞ。
海賊船の甲板で、サメの皮をはいで刺身にさばいたように、人魚の振袖の皮をはいでやる。

船長は槍を放り捨てて、壁に掛けられた短剣を手に持ち替えると、ミノカサゴ姫の懐に飛び込んで切りつけた。

「どうだーーー！」

「ああっ、あうん……」

不意を突かれてたじろぐ人魚姫の胸元を、短剣の刃先で船長はスパッと切り裂いた。

「これで、どうだーーー！」