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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第21章 ミノカサゴ姫

船長が胸ビレをつかんでグイグイ剥ぎ取ると、ミノカサゴの振袖の皮が脱がされて白身の胸元があらわになった。
「あっ、やめて! ああ、なんてこと……うう、おのれ、よくも……私の素肌を見たからには、もはや生きては帰れぬぞ!」
「やかましい! 背ビレの皮も剥ぎ取って、素っ裸にして犯してやるぞ」
「おろか者めが! 背ビレのトゲは猛毒ゆえに、卑猥な夢の淫毒などではない。もがき苦しんで死ぬがよい」
胸ビレを剥がされて怒り狂ったミノカサゴの人魚姫は、バック転から空中回転にひねりを加え、大仰に背ビレを回転させながら詰め寄って来る。
船長はジワジワと壁に押し付けられて左右を見渡すが、手の届くところに武器は無い。
背ビレのトゲは眼前に迫る。
もはやこれまで、一か八かの勝負をかけるしかない。
手に持っている短剣に運命を託すしかない。
短剣の扱いならば自信がある。
人食いザメに襲われた時、格闘のすえ短剣の切っ先を一閃させて、腹を切り裂いて刺身にしてやった。
短剣を上段に構えながら、背ビレを回転させる人魚姫の隙を狙うのだ。

