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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第23章 竜宮城

やがて白煙がおさまるとピンクライトのスポットが徐々に拡大し、乙姫様の麗しき姿が浮かび上がりました。
ラブホの天蓋付き回転ベッドか、アラビアの王様のベッドを模倣したような、円形海綿マットに身を横たえて乙姫様は浮かび上がったのです。
羽衣をまとって天女のように麗しき乙姫様に、しばし船長は見とれてしまった。
乙姫様の声は凛として涼やかです。
「そなたたちが海賊と称して、我がカリブの海を荒らし回るからこらしめの為に、嵐を見舞って船を沈没させてやりましたが、よくぞここまで辿り着けました。しばしの間、竜宮城にて享楽にふけって暮らすがよろしかろう」
よろしかろうとか言われても、釈然としない思いで船長は疑問を投げかけます。
「俺たちは地上の世界に戻りたいのだが、しばしの間とは、いつまでの事か? 享楽にふけるとは、どういうことだ? どうすれば地上に戻れるのだ?」
乙姫様はふっと微笑んで、薄紫に透ける羽衣の襟元をサラリと開いてお答えになります。

