この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第24章 乙姫様に蠱惑されて

天井のスクリーンは消えて、観客の視線は舞台に戻されます。
圧倒的な快感に感極まった船長は、おぼろげな眼差しで乙姫様を見つめます。
乙姫様は唇をすぼめて、船長にキッスを誘います。
船長は乙姫様の唇に食らいつき、舌を絡ませてのディープキッスです。
しかしそれは、乙姫様の罠だったのです。
船長の舌は乙姫様の舌に巻かれて呪縛され、背中に回された乙姫様の両腕は、ウミヘビがからむように船長の裸体を緊縛する。
乙姫様のオッパイはプリンのように、船長の胸に押し潰されてとろけてしまう。
その刹那……、
船長は異常な感触に面食らった……いや、戦慄を覚えたのです。
それは、胸がとろけてしまいそうな浮遊感と、皮膚が引きちぎられそうな苦痛です。
毛穴から精気を吸い取られて、毒気を注ぎ込まれているような恐怖感です。
「ううう、くくく、うくくく、ぐぐぐぐ」
数百匹の吸血ヒルが胸に吸い付いて、血を吸われて毒を吹き込まれているような、経験したことのない痛痒を覚えたのです。

