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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第9章 販売コーナー(エロのヴィーナス)

店員さんは女性のオッパイを揉みながら、見物客に語りかけます。
「皆さま、ご覧の通り、お客さまは今、ゆるやかなローターの振動によって、快楽の海原をただよっておられるのですよ。だけど、周囲の誰にも気づかれることはありません」
オッパイを揉まれながら女性の手は、陰毛の茂みから割れ目に伸びて、気持ち良さげに撫でまわしている。
「あああ、ううん、あはん……」
店員さんのセールストークは、自信ありげに高らかです。
「家族団らんの食事中でも、葬式の通夜の席でも、結婚式の披露宴でも、どうにも我慢のできない時があるはずです。そんな時にこそお使いください。バッグの中を覗かれても分からないように、可愛い携帯用の布ケースに収められていますから」
「私、買うわ! 農家に嫁いで姑にいびられ、くたびれ果てて女であることを忘れていたけど、農作業をしながら使って楽しみますわ」
アラフォーのおばさまが声を上げると、さらに年増のおばさまからも声がかかります。
「私も一つ下さいな! 100回目のお見合いに敗れた時に女を捨てたけど、快感を求める権利はあるわ」
「私も買うわ! 不感症のお友達にもあげたいから、二つくださいな」
生々しい実演が功を奏して、見物客から買いの注文が殺到です。
手軽で未知な快感を求める女性たちで、売り場はひしめき合っているのです。
おじいちゃんも実演を見ながら興奮したのか、浴衣の上から股間を押さえています。
「ううむ、麗子ちゃんにも買ってやりたいが、授業中にクセになってしまいそうじゃのう。お母さんは台所で……包丁で指を切り落とすかもしれんのう……」
実演で快感を堪能した女性が、布ケース入りで購入したことは言うまでもありませんが、店員さんによるデモンストレーションはさらに続きます。

