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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第11章 一息ついて

店員さんも一息つくと、商品の売り込みを続けます。
「皆さま、納得いただけましたでしょうか? バイブもペニスバンドも新開発の優れものです。皆さまの日常生活に合わせて、どんな場所でも、どんな体位でも効果を発揮いたします。風呂でも、トイレでも、車中でも……、公園のベンチでも、映画館でも、アパートのベランダでも……、時や状況を選ばず快感を得られます。実演しましたグッズの他にも、夢と快楽を得られる様々な種類を取り揃えておりますので、質問がございましたら遠慮なくおっしゃって下さいませ」
中年のおばさまが商品を手に取って、しげしげと見つめてつぶやきます。
「ふーん、どんな場所でもねえ……」
「はい、お客さま、“いつでも、どこでも、誰とでも”が、インランランドのスローガンであり、企業理念でもございますから……」
金髪の若い女性がペニスバンドを手に取って、銀髪の女性がバルブを手に取って、二人で目を合わせながら店員さんに問いかけました。
「あのう……、快感とか言われてもねえ、見物しただけじゃあ、新製品がどんな使い心地なのか、いまいち、実感できなくて、ピンとこないなあ……」
「はいはい、大丈夫でございますよ」

