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第11章 一息ついて

店員さんは、二人の女性をレズの関係だと見て取ったのか、心得たという表情で、商品棚から見本のグッズを取り出しました。

「はい、お二人には、こちらの商品をお勧めしますわ。どうぞ、ベッドに上がって試してみませんか？」

差し出された商品は、双頭ディルドのペニスバンドでした。

「男性器が双方に付いておりますので、お二人で同時に楽しめますわ。リモコンのスイッチを入れましたらば、電動バイブと同様に、いえ、それ以上の快感を得られることを保証いたします。さあ、どうぞ、ベッドに上がって試して下さいな」

「これってさあ、レズ用なの？」

金髪の女性は感情を抑えた目つきで、店員さんを見上げて用途を確認します。

「レズビアン用だとは限りませんわ。女性が装着して男性のアナルに挿入したり、複数でアブノーマルな乱交プレイを楽しむこともできますわ。同窓会でのお泊りの女子会なんかでは、余興のアイテムとして必須だと好評で、大変喜ばれておりますわ。さあどうぞ、お試しくださいな。さあ、こちらへどうぞ……」