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雪エルフのメイドはホムンクルス執事と
第4章 ホムンクルス執事が目覚めたら
3
 あの「現場」の路上近くに来ても、母とゴブリンはいなくなっている? まだ五十メートルくらいあったが姿が見えないし動くものがない。

(遅かった? ほんの五分でしょ?)

 はたして本当に駆けつけるのにかかったのが五分だったか、それ以上の時間だったか、それとももっと短かったかなんてわからない。ほんのわずかな時間だtらはずなのに、助けるべき母も、憎っくき忌まわしいゴブリンどももいない?
 キアラは肝を冷やしながら走るしかない。
 どっちみち、弟のところに行くのと方向は同じ。

(だけど、どうしよう? 母さんを探すのと、弟のところに行くのとどっちを先にしたら?)

 あまりグズグズしていれば、弟たちの救助が間に合わなくなる恐れもある。けれども母が危ないであろうことも事実で放っておけない。
 合理的なのは、二手に分かれることだろうか?
 ここは自分が囮になって、ゴブリンたちを誘惑して呼び戻すことにしよう。それで母が連れ去られる時間も稼げるだろうし、隙を見て逃げ出せるかもしれない。たとい自分が襲われたり乱暴されたところで、今しがたのゴブリンたちの態度からしたら、すぐに殺される事まではないはずだった。
 幸いにも、近くゾンビやスケルトンはいないようだったので、キアラはすぐに覚悟を固めた。

「その辺りに母がいるはずなんです。私は探してますから、あっちの弟たちを先に助けてください! その道を行って、左に曲がってすぐの、市場のパン屋さんのすぐそばで立て籠もったり戦ってます。でもすぐに戻ってきてください」

 あの母がゴブリンに暴行されていた現場の五メートルくらいで、キアラは手を振って、叫びだした。

「ゴブリン! ゴブリン! 母さんを返せ! 私の方が若いしビッチピチのバージンだぞ! 中古の年増ババアなんかほっといて、私にかかってこいや! テメエらになんか二度とないちゃんだぞ、これを逃がしたらこんな可愛い子には」

 顔を真っ赤にして、声の限りにさながら「バナナの叩き売り」のような勢いで叫び散らす。
 必死だ。とうとうスカートをめくってパタパタ、漏らした糞尿でホットにまみれたパンツを見せびらかしながら「誘う」。破れかぶれも極まった。
 道の脇から「キアラ!」と声がして母が姿を現した。口と手を血に染めて半泣き。娘のお陰で群れてきたゴブリンの数が減って自力反撃・脱出したらしかった。
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