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雪エルフのメイドはホムンクルス執事と
第1章 「居眠り」執事殿と悪戯メイド
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そこでキアラは週に二三日はメイド服を着て作法に則り、食事や洗濯と異父弟の弟の学習を見る。ユーリは「お姉ちゃん、楽しんで気取っている」と言いながら、可憐な服装の姉に見蕩れていたものだ。
だが家族以外で最初にメイド服を見せに行ったのは、やっぱり地下室の「彼」のところ。クルリと回って衣装を「先輩執事」にご覧に入れる。そんなことをやっていると親近感も湧く。赤の他人でなく、家の守り神で三代にわたる友人のお客様なのだから。

「これで私も我が家のメイドです。執事の先輩さん、よろしくね!」

そして彼のお世話するときには「正装のメイド服」が自分ルールになった。
部屋の掃除などしながら話しかけ、色々なことを「聞いて」貰うのだ。やがて、居眠りし続ける穏やかな仏頂面悪戯っ気を起こしてふざけることもあった。
まず、スカートからハンカチを出して握らせてみる。

「次のときまで、あずかっててください」

ペンで手に小さく手に落書き。「本日に一周年」。
バレンタインデーには弟・義父の他に彼の分も。格好だけてでつまんで食べさせる真似をして、うたた寝し続ける唇をチョコレートで突っついて、それを自分の口に流れで放り込んで「嫌悪感がない」ことが自分で意外でもあった。

「間接キスしちゃいましたね」

ものすごく不思議な気分と高揚感。
やがてやることが大胆になっていく。年頃の年齢で色気づいた感情のはけ口でもあったのだろうか?

「見てるでしょ?」

ついには安楽椅子の目の前でスカートをたくし上げ、わざとパンツを見せつけたり。

「あー、ドキドキした! でも、怒らないですよね」

ウインクして階段に立ち去り際、ちょっとだけ振り返って唇に人差し指を立て「内緒」と呟いて、左右に振る。そのうちキスでもするかもなどと考えながら。
キアラとしては自分でも「変態チックだなー」とは思いつつも、魔力に魅入られたような。ノリと雰囲気に酔って楽しんだところで実害のない遊びでしかなかったし、そのことはよくわかっていたつもりだった。
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