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雪エルフのメイドはホムンクルス執事と
第1章 「居眠り」執事殿と悪戯メイド
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およそ、絶対に他人にばれない、しかも安全で実害のない遊びと悪戯。それでご本人様が気を悪くするとも思えなかったし、スペシャルサービスで喜んでくれているように思えた。
だから、日常の習慣と欲望発散に変に義務感が足し合わされて、いつも少しばかりやらかすことになる。
投げキッスくらいは最も罪がないもので、わざと顔の前でかがんで胸の襟ぐりを広げ、「ああら、どこを見てらっしゃるの?」などとわざとらしく呟く。

(こんなことをしたって、この人が反応するわけないんだけれど)

どうしても、その眠る面差しに注視して、有り得ないし無意味とは思いながらも、じっと眼差しを凝らしてしまう。彼は「ホムンクルス」で、スリープ状態でも生きている生命体で心があるはずなのだ。どんな夢を見ているのか、こんなしょうもない・他愛ない自分の悪戯が、彼の夢の意識に何事か反映されるものか。
きっと、おとぎ話の「眠り姫」を眺めた王子や、昔話の人形に恋した王様ピグマリオンも、こんな気持ちだったのかもしれない。
だから、他に自分みたいな奇妙な恋した人がいたかもしれないと、図書館の本を漁って偶然見つけてしまった「死体性愛」。もし自分が男だったら眠っている女になんでも出来ただろうけれど、女の場合は男の体がその気になってくれないとやれることに限界がある。その違いに気がついて、どこか理不尽で悔しいような、何とも言えない気分になった。


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「ちょっと失礼」

とうとう胸を高鳴らせながら、恥じらいの手つきで彼の男を検める。知るところでは(弟で経験済み)、男というのは眠るときに性器がみなぎっていることが多々あるものだから。
無論、それでどうするというわけでもないけれど、一度気にし出すと気になってどうにもならなかった。期待はずれでも、禁忌の一線を越えて顔が真っ赤になっていくのがわかった。

「あはは、ですよねえ」

照れ隠しに、陽気なダンスでふざけかける。
ここは居直って気分とノリでストリップまがいに腰を振って「お詫びのダンス」を踊り、ついにパンツを脱いでそれで「顔の汗を拭いて差し上げ」たり。
いつしか、「淫靡な精神生活」の一部になっていて、彼のことを「私の男」と見做すようにさえなっていたのだった。そしてそれが「ただの一方的な虚しい空想」でしかないのが、少しだけ哀しかった。
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