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高身長主任はツンデレ
第1章 出張
翌朝、ロビーで待ち合わせする事になっていて、他中は先に待っていた。
今日の仕事も、工場を回って、その後は帰る事になっている。
左党は、他中を見つけるとロビーの、人のいない壁際に呼び、
「これ、他中君のスマホでしょ。」
「ありがとうございます。」と言って、他中はスマホを受け取った。
「あの、私の部屋から無くなった物があるんだけど。」
と、小声で他中の耳に近づけて囁いた。
「あ、あれですか。スマホと間違えて、そのまま持って帰っちゃいました。」
他中は何も悪びれずに言った。
(えっ、なんでスマホと間違うのよ)
「じゃ、返しますよ。バッグに入ってるので。」
そう言って、手に持ったボストンバッグを開けようとした。
(ちょ、ちょっと、こんなとこで出さないでよ!)
左党は他中の手を押さえ、「後でいいから。」そう言うのが精一杯だった。
「じゃ、帰ってからでいいですか?」
「そうね、帰ってから、返してちょうだい。」
二人は、チェックアウトし、タクシーで今日も工場団地へと向かった。
仕事を終え、帰りの新幹線に乗る頃は、空が色こく群青色になっていた。
缶ビールで乾杯し、駅弁を食べて、新入社員の他中に仕事のダメ出しと、レポートの書き方など、仕事の事を話している間に新幹線は到着し、乗り換えて、2人が乗り換える駅に着いて2人揃っての出張も改札を出て終わるはずだった。
改札を出ると、左党は地下鉄、他中は私鉄に乗り換えの為、別れる筈だった。
「ちょっと待って下さい。」
そう言って、他中は改札を出てすぐに立ち止まった。
先を歩いていた左党は、歩みを止め、振り返った。
「あれ、返しますね。」
地面に置いたボストンバッグを開けようとした。
「だめ、こんな人が大勢いるところで。」(もー、何考えてるの。)
他中は「えっ。」と言う感じの表情で左党と目を合わせ、
「そうですね。人のいない所に行きましょう。」
他中は右手で左党の、キャリーバッグを持ち、自分のボストンバッグを、その上に載せ、左手で左党の右手を取り、歩き始めた。
(えっ、どこ行くの?)
そう思いながらも、強引な他中に黙って従っていた。
男性にリードされる事がなかった、左党には新鮮だった。
今日の仕事も、工場を回って、その後は帰る事になっている。
左党は、他中を見つけるとロビーの、人のいない壁際に呼び、
「これ、他中君のスマホでしょ。」
「ありがとうございます。」と言って、他中はスマホを受け取った。
「あの、私の部屋から無くなった物があるんだけど。」
と、小声で他中の耳に近づけて囁いた。
「あ、あれですか。スマホと間違えて、そのまま持って帰っちゃいました。」
他中は何も悪びれずに言った。
(えっ、なんでスマホと間違うのよ)
「じゃ、返しますよ。バッグに入ってるので。」
そう言って、手に持ったボストンバッグを開けようとした。
(ちょ、ちょっと、こんなとこで出さないでよ!)
左党は他中の手を押さえ、「後でいいから。」そう言うのが精一杯だった。
「じゃ、帰ってからでいいですか?」
「そうね、帰ってから、返してちょうだい。」
二人は、チェックアウトし、タクシーで今日も工場団地へと向かった。
仕事を終え、帰りの新幹線に乗る頃は、空が色こく群青色になっていた。
缶ビールで乾杯し、駅弁を食べて、新入社員の他中に仕事のダメ出しと、レポートの書き方など、仕事の事を話している間に新幹線は到着し、乗り換えて、2人が乗り換える駅に着いて2人揃っての出張も改札を出て終わるはずだった。
改札を出ると、左党は地下鉄、他中は私鉄に乗り換えの為、別れる筈だった。
「ちょっと待って下さい。」
そう言って、他中は改札を出てすぐに立ち止まった。
先を歩いていた左党は、歩みを止め、振り返った。
「あれ、返しますね。」
地面に置いたボストンバッグを開けようとした。
「だめ、こんな人が大勢いるところで。」(もー、何考えてるの。)
他中は「えっ。」と言う感じの表情で左党と目を合わせ、
「そうですね。人のいない所に行きましょう。」
他中は右手で左党の、キャリーバッグを持ち、自分のボストンバッグを、その上に載せ、左手で左党の右手を取り、歩き始めた。
(えっ、どこ行くの?)
そう思いながらも、強引な他中に黙って従っていた。
男性にリードされる事がなかった、左党には新鮮だった。