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人生逆転した男
第2章 保険外交員 水瀬祐希
祐希「すみません。急にお呼び立てしてしまって」
木原「いえ、こちらこそ急な話しですみません」
いつになく凛とした表情だった。
口元にうっすらと笑みはあるが気合が入った顔つきだった。
祐希「早速ですが、ご契約の件お伺いしてもよろしいでしょうか?」
彼女は冷静な口調で話し始めた。打開策を見出そうとしているようだった。
木原「実際のところ他社で取った見積もりも保障内容や金額面で御社のとほとんど違いは無いんです」
祐希「それでしたら、弊社の方でも・・・」
木原「あの・・あまり言ってはいけないのでしょうけど」
祐希「・・よろしければ、お伺いしたいです」
木原「実は、オマケといいますか・・・」
祐希「オマケといいますと?」
木原「その、契約したら温泉旅行の招待をしますと言われたんです。旅行が好きな事を話したら向こうから是非って」
祐希「そういうことでしたか・・・それは保険会社として手配するのでしょうか?」
木原「そこまでは聞いてませんが、お好きな所を手配しますと言ってました」
祐希「それが現状決め手になっているのですね」
木原「そうですね。プラン自体は差はないけど、やはりその部分がプラスになっています」
祐希「こちらもそういったご提案や、プランの見直しも含めて再検討させていただけませんか?」
木原「御社もそういうことができるんですか?」
祐希「はい、後出しのような形になってしまい恐れ入りますが、是非検討させていただきたいです」
木原「あの、これは提案なんですが」
祐希「はい、何でもおっしゃってください」
木原は乾いた唇を舌で一舐めした。
木原「別の保険会社が手配するのは私の1人旅のようなイメージなんです」
水瀬祐希はまだ意図がわかっていないようだった。
木原「水瀬さんも同行いただけるような旅行だったらすごく楽しいだろうなと思いましてね」
祐希「はい?」
木原「いえ、旅行が好きと仰ってたんで、水瀬さんも楽しめるかなと」
ほんの少しだが彼女の顔に戸惑いの色が現れた。
傍から見れば常軌を逸した台詞だろう。
だが多少強引でもこのまま突き進むしかなかった。
木原「今度1度プラン考えてきます」
祐希「あ、はい。ありがとうございます、、」
木原「1人旅って行ったこと無かったんで、やっぱり不安で、水瀬さんがいてくださると心強いですね」
木原「いえ、こちらこそ急な話しですみません」
いつになく凛とした表情だった。
口元にうっすらと笑みはあるが気合が入った顔つきだった。
祐希「早速ですが、ご契約の件お伺いしてもよろしいでしょうか?」
彼女は冷静な口調で話し始めた。打開策を見出そうとしているようだった。
木原「実際のところ他社で取った見積もりも保障内容や金額面で御社のとほとんど違いは無いんです」
祐希「それでしたら、弊社の方でも・・・」
木原「あの・・あまり言ってはいけないのでしょうけど」
祐希「・・よろしければ、お伺いしたいです」
木原「実は、オマケといいますか・・・」
祐希「オマケといいますと?」
木原「その、契約したら温泉旅行の招待をしますと言われたんです。旅行が好きな事を話したら向こうから是非って」
祐希「そういうことでしたか・・・それは保険会社として手配するのでしょうか?」
木原「そこまでは聞いてませんが、お好きな所を手配しますと言ってました」
祐希「それが現状決め手になっているのですね」
木原「そうですね。プラン自体は差はないけど、やはりその部分がプラスになっています」
祐希「こちらもそういったご提案や、プランの見直しも含めて再検討させていただけませんか?」
木原「御社もそういうことができるんですか?」
祐希「はい、後出しのような形になってしまい恐れ入りますが、是非検討させていただきたいです」
木原「あの、これは提案なんですが」
祐希「はい、何でもおっしゃってください」
木原は乾いた唇を舌で一舐めした。
木原「別の保険会社が手配するのは私の1人旅のようなイメージなんです」
水瀬祐希はまだ意図がわかっていないようだった。
木原「水瀬さんも同行いただけるような旅行だったらすごく楽しいだろうなと思いましてね」
祐希「はい?」
木原「いえ、旅行が好きと仰ってたんで、水瀬さんも楽しめるかなと」
ほんの少しだが彼女の顔に戸惑いの色が現れた。
傍から見れば常軌を逸した台詞だろう。
だが多少強引でもこのまま突き進むしかなかった。
木原「今度1度プラン考えてきます」
祐希「あ、はい。ありがとうございます、、」
木原「1人旅って行ったこと無かったんで、やっぱり不安で、水瀬さんがいてくださると心強いですね」