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人生逆転した男
第2章 保険外交員 水瀬祐希
木原はレンタカーのSUVに乗り、待ち合わせの駅前で停車していた。
水瀬祐希とあの喫茶店で会ってから2週間が経過していた。

水瀬祐希との旅行に照準を合わせて、木原はコンディションを整えてきた。
清潔感が出るように散髪し、今日の為の服も新調した。
あの美女に相応しいレベルになるのは難しいだろうが、木原なりに身だしなみはできるだけ気を遣った。

木原はバックミラーで髪形に崩れがないかを今一度確認した。

木原としてはまだ水瀬祐希と二人で旅行に行くことが実感できなかった。

木原は周囲を見渡し水瀬祐希らしき人がまだ付近にいないことを確認して、後部座席に置いたバックからおもむろにドリンク剤を取り出した。

蓋を開けて一気に飲み干す。精力剤だった。
ネットで調べてかなり効くと評判のドリンクだった。
飲むタイミングとしては早すぎるかもしれないが、できるだけ自らを高めたかった。
それにまだ数本バックの中に忍ばせてある。
今晩また追加で飲むつもりだった。

彼女がプライベート旅行の誘いに乗ってきたあの夜から、木原は自慰行為を我慢する事を自らに課した。
当然週末の風俗店も行っていない。

この期間かなり苦しかったが、水瀬祐希と旅行に行けるというのはかなりのモチベーションになった。

この旅行を最大限楽しむためだと自分に言い聞かせて、なんとか欲望に流されずに今日まで我慢できた。

2週間溜めに溜めたものを水瀬祐希は受け止められるだろうか。
あれだけの高額な保険を結ぶのだから否が応でも受け止めてもらわねばなるまい。

そんなことを考えているうちに木原の股間はむくむくと硬くなっていった。

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