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人生逆転した男
第2章 保険外交員 水瀬祐希
夕方宿泊先の旅館にチェックインした木原と水瀬祐希は宿泊する部屋で仲居から館内の説明を受けていた。

宿泊先の旅館への道中、木原と祐希はランチを食べたり、名所を観光したりした。

祐希の横にいると彼女の事をチラチラ見る男が多い事を改めて実感した。
やはり誰もが見ずにはいられないレベルの美貌の持ち主だということだろう。
木原は今日一日優越感を感じていた。

仲居が一通り説明を終えて部屋から退出する。


部屋には木原と水瀬祐希の二人だけになった。

祐希「すごいお部屋ですね」

水瀬祐希が広々とした部屋を見渡し感嘆の声を上げる。

確かに落ち着きのある洗練された空間でかなり高級感がある。

木原「部屋風呂もありますよ」

部屋には露天風呂が併設されていた。
これもまた洗練されたデザインで、湯船もそこそこ大きい。大人2人が同時に浸かることも可能な大きさだった。

祐希「素敵ですね」

木原は露天風呂を眺める水瀬祐希の横顔を見て、彼女と一緒にここに入れたら言う事ないなと思った。
今は16時半を過ぎた所で夕食までは1時間半以上ある。

「一緒に」と言いかけた所で、水瀬祐希が先に口を開いた。

祐希「お風呂行きますよね?」

木原「あ、はぁ・・・ええ」

祐希「大浴場もきっと素敵でしょうね。行きましょう」

大浴場に行きたいと先に言われてしまったが、
木原はまあいい、楽しみは最後に取っておこうと心の中で呟いていた。

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