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私と"影"
第2章 夢の中の声
「ごめんなさい‥‥」


私は苦笑いをした

その時、影は私から離れ、目の前でゆらゆら揺れ始めた
私は見つめられているような気がした


「‥‥僕の存在は君が思うよりも君を困らせると思う‥‥そして苦しませるかもしれない」

「‥‥えっ?どういう意味‥‥?」

「そのうち分かるよ‥‥。それに僕の我儘が君を傷付けるかもしれない。それでも‥‥君の傍にいたい。僕の傍にいて欲しい」


その言葉の意味が分からず戸惑い黙ると影は不安そうに私に聞いた


「‥‥‥僕の傍は、嫌?」


私は必死に首を横に振った


「そ‥‥そんな事ないよ‥‥‥あなたの言った事の意味が今はわからないけど、私はたぶん大丈夫‥‥‥」

「たぶん大丈夫‥‥‥‥?」


影は淋しそうに言った


「あ‥‥大丈夫というかもしそうなったとしても後悔なんかしないと思う。私はあなたに会えて‥‥嬉しい‥‥‥から」


そう言うと恥ずかしくなり俯むいた
頬や耳が熱を持ったのが分かった


「ありがとう‥‥」


静寂の中とても愛しそうに言う柔らかな声が響いていた
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