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私と"影"
第2章 夢の中の声
私は影にそっと手を伸ばした
影の揺らめきが一瞬速まったけれど私の手を包み込むように揺れていた
「私はあなたを創り出すために生まれてきたんだ‥‥初めて自分の生まれた意味が分かったよ‥‥」
「‥‥っ!?‥‥大袈裟‥‥」
そう、小さく呟いた影の表情が分からない事が残念だったけれど、頬を紅くして戸惑った顔してるんだろうなぁと想像すると、愛しく感じた
「ふふ‥‥そんな事ないよ」
こういうのを幸せっていうのかな‥‥
心が温かくなる
「だったら僕は‥‥‥君と出逢う為に生まれてきたんだね。‥‥ありがとう」
「‥‥え‥‥」
「生まれてきてくれて‥‥ありがとう」
その言葉を聞いた瞬間、目から大粒の涙が溢れ出た
「‥‥‥っ‥‥」
「また泣いた‥‥君って泣き虫なんだね」
「‥‥っ‥‥‥‥ぅっ‥‥‥」
私は子供のように声を上げて泣いた
嬉しくて嬉しくて堪らなかった
ずっと誰かにそう言ってもらいたかった
これは普通とは違う
けれどそんな事はどうでもよかった
私が彼を創り出し、彼は生まれ、存在している
初めての事に戸惑いながらも、心の中は温かくてとても満たされた気持ちだった
「忘れないで‥‥僕はいつだって君の傍にいる」
影の揺らめきが一瞬速まったけれど私の手を包み込むように揺れていた
「私はあなたを創り出すために生まれてきたんだ‥‥初めて自分の生まれた意味が分かったよ‥‥」
「‥‥っ!?‥‥大袈裟‥‥」
そう、小さく呟いた影の表情が分からない事が残念だったけれど、頬を紅くして戸惑った顔してるんだろうなぁと想像すると、愛しく感じた
「ふふ‥‥そんな事ないよ」
こういうのを幸せっていうのかな‥‥
心が温かくなる
「だったら僕は‥‥‥君と出逢う為に生まれてきたんだね。‥‥ありがとう」
「‥‥え‥‥」
「生まれてきてくれて‥‥ありがとう」
その言葉を聞いた瞬間、目から大粒の涙が溢れ出た
「‥‥‥っ‥‥」
「また泣いた‥‥君って泣き虫なんだね」
「‥‥っ‥‥‥‥ぅっ‥‥‥」
私は子供のように声を上げて泣いた
嬉しくて嬉しくて堪らなかった
ずっと誰かにそう言ってもらいたかった
これは普通とは違う
けれどそんな事はどうでもよかった
私が彼を創り出し、彼は生まれ、存在している
初めての事に戸惑いながらも、心の中は温かくてとても満たされた気持ちだった
「忘れないで‥‥僕はいつだって君の傍にいる」