この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私と"影"
第2章 夢の中の声
「エネルギー」
「エネルギー‥‥!?」
「そう。君が僕に話しかけたり僕を想像する事でエネルギーが溜まっていくんだ。そのエネルギーが溜まると僕はもっと"リアル"になれる」
"リアル"の意味がいまいち分からず不思議に思い首を傾けた
私の気持ちを察したように影は言葉を続けた
「見た目が影じゃなく、ちゃんと人間になれるってことだよ。君みたいな姿になれる」
私は僅かに驚き目を見開いた
「君は会話だけで満足して、僕の姿を想像してはいなかった。だから今は君と同じような形にしか変われない」
「‥‥‥そういえば‥‥そうかも。姿は特に意識していなかった‥‥」
「ねぇ‥‥僕の存在を感じてよ。いつも傍にいるって。そうする事でより強くエネルギーが溜まるから」
「姿‥‥存在‥‥‥」
私は考え込んでしまった
独立した存在になってくれたらって無意識に望んでいたかもしれないけれど、それがどういうことかなんて考えてもいなかった
一人二役がそうじゃなくなる‥‥‥それくらいにしか思っていなかった
「‥‥‥なに難しい顔してるの?」
「え‥‥‥?あ‥‥うん‥‥」
「僕はいつだって君の傍にいる。君はそれを感じていればいい。そして僕の表情を想像して?僕がどういう顔をしているのか‥‥」
私は目の前で揺れている影を見つめた
「エネルギー‥‥!?」
「そう。君が僕に話しかけたり僕を想像する事でエネルギーが溜まっていくんだ。そのエネルギーが溜まると僕はもっと"リアル"になれる」
"リアル"の意味がいまいち分からず不思議に思い首を傾けた
私の気持ちを察したように影は言葉を続けた
「見た目が影じゃなく、ちゃんと人間になれるってことだよ。君みたいな姿になれる」
私は僅かに驚き目を見開いた
「君は会話だけで満足して、僕の姿を想像してはいなかった。だから今は君と同じような形にしか変われない」
「‥‥‥そういえば‥‥そうかも。姿は特に意識していなかった‥‥」
「ねぇ‥‥僕の存在を感じてよ。いつも傍にいるって。そうする事でより強くエネルギーが溜まるから」
「姿‥‥存在‥‥‥」
私は考え込んでしまった
独立した存在になってくれたらって無意識に望んでいたかもしれないけれど、それがどういうことかなんて考えてもいなかった
一人二役がそうじゃなくなる‥‥‥それくらいにしか思っていなかった
「‥‥‥なに難しい顔してるの?」
「え‥‥‥?あ‥‥うん‥‥」
「僕はいつだって君の傍にいる。君はそれを感じていればいい。そして僕の表情を想像して?僕がどういう顔をしているのか‥‥」
私は目の前で揺れている影を見つめた