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私と"影"
第2章 夢の中の声
私は影の言葉を思い出していた
―――いつか僕が
―――消える時がきたとしても
こう呟くように言った声はとても淋しそうだった
何かを覚悟しているかのように‥‥‥
「‥‥いつか消える‥‥って‥‥‥」
影は何も言わずゆっくりと揺れた
何を想ってるの‥‥‥‥?
影の表情が分からなくて不安になる
「あなたは‥‥‥‥いつか‥‥‥‥」
聞きたいような聞きたくないような言葉を口にしようとすると、唇が震えるのがわかった
「いつか‥‥消えてしまうの‥‥‥?」