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透明なリーシュに結ばれて
第12章 滑り落ちていく
 抵抗できない下田を僕は愉しんでいる。抵抗できないからこそ、僕は思う存分下田を凌辱できるのだ。
 下田が「いや」だと言っても、まぁこの状況で下田は僕に「いや」だとは言えないが、たとえマウスボールを咥えている下田の口から絶叫のようなものが漏れても、そんな叫びは僕の性欲には関係のないことだ。それに下田が僕を払いのけようとしても無駄だ。下田の両手は今それができない。
 辛うじて脚を動かしたりすることはできるだろうが、その脚はねじ伏せられながら僕に犯されている快楽と闘わなければならない。
 高校時代の下田は淡々と授業をすすめるごくごく普通の教師だった。どうして冷血で無慈悲な教師ではなかったのか。下田がそんな教師だったら、間違いなく僕は高校からずっと下田を恨んでいたに違いない。
 その恨みを晴らすために下田を犯す。そんな機会なんてそうそうない。いや、絶対にない。復讐するために下田の体を汚す。下田の体を味わうことで僕は高校時代の下田に勝つことができる。下田の乳房もま×こも、そしてアナルをもすべて僕のものにする。
 だから僕は、僕のために下田に悪者になってもらった。僕は高校時代、執拗に下田からいびられ、他の生徒から差別されていた、という仮想の過去を無理やり作った。
 僕は下田の背中に自分の体を被せて腰を強く降った。下田のアナルを眺めながらのピストン運動も悪くはないと思うが、それは後の愉しみに取っておく。
 僕の上半身と下田の背中がぴたりとつくと、下田の匂いが強くなった。それは下田が使っているシャンプーの匂いだったり、下田のコロンの残り香だったり、そして下田が発情している匂い。
 それらはとてもうまく調合されて僕の鼻を通った。悪くない匂いだ。帆夏でも文子でもない下田の匂い。枯れていかなければならない切ない匂い。僕の腰の動きを速くする匂い。やはり僕は下田が言うように匂いフェチなのだろう。でも僕は思う。雄と雌の交尾に匂いは絶対に必要だ。 
「くそビッチ、ま×こ気持ちいいだろ」
「……」
 下田は答えられない。
「どっちが気持ちいい? 旦那のちんぽとどっちが気持ちいいか言えよ」
 高校時代の仕返しをしている。まぁ僕には仕返しする理由なんてないのだが、そう思うことで僕はめちゃくちゃ興奮するのだ。
「硬いちんぽとふにぁふにぁのちんぽどっちがいいんだ?」
 僕は言葉で下田を攻めまくる。
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