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透明なリーシュに結ばれて
第13章 desertion
 何度下田の中で出したのか覚えていない。肉棒を下田のま×こ穴から抜くとき、僕の肉棒は自分の精液に塗れていた。もちろん……? 下田の雌汁もそこに紛れていたに違いない。
 精液の生産工場も原材料がつきたみたいで、下田のま×こ穴から出てきた僕の肉棒は硬さを失って萎れていた。だらりと地球の中心に向かって垂れさがった自分の肉棒に僕はこう言いたい「たっぷり愉しんだか」と。
 下田からアイマスクや手枷、そしてマウスボールを外す。下田は泣いていた。泣いてはいたが、下田は僕を見ると鬼のような目をして睨んだ。
「このクソガキ!」
 下田はそう叫んで思いきり僕の頬を平手打ちした。痛かったけど、それ以上に授業では聞いたことがないような声で罵倒されたことが僕の心に響いた(卑猥な意味で)。
 僕は下田に言い返さなかったし、平手打ちは一回だけではなかったが、僕は下田の好きにさせた(断っておくが僕はそうされることに悦びを感じる男ではない、断じて)。
 こんな状況なので僕は下田と一緒にシャワーを浴びることが許されないと思っていたが、僕と下田は一緒にシャワーを浴びた。まぁ、僕は下田に話しかけることができず、下田だって僕に何かを話そうとはしなかった(当然だと思う)。
 できることならこんな会話を僕は望んでいた。
 僕はこう問いかける。
「尻穴気持ちよかった?」
 それに対して下田はこう答える。
「まぁまぁね」或いは「ものすごくよかったわ」或いは「全然よくなかったわよ」
 一番最後の台詞は期待していないが。そして僕はこう下田に攻めてみる。
「次はさ、先生のけつの穴に僕の肉棒を入れようよ」
 下田は……。
「ふふふ」と笑って誤魔化すかもしれない。
 残念ながら僕と下田の間でそんな言葉のやり取りはなかった。
 ただ一緒にシャワーを浴びただけ、つまり僕はずっと下田に無視され続けた。当たり前と言えば当たり前のことだ。
 バスルームから出て二人で服を着ているときも、そして部屋を出た後も僕と下田は何も話さなかった。別れ際「じゃあまた電話するから」と僕は言いたかったのだが、そんな雰囲気ではなかった。
 そんな雰囲気……とは、下田の鬼のような顔は最後まで変わらず、ときおり下田は僕をグーパンチで叩いたりしていたのだ(あまり痛くなかったけど)。
 でも時間が流れればまた元の関係に戻ることができると僕は思っていた……。
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