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透明なリーシュに結ばれて
第4章 宿
「ルール三。私の❝お❞のつくところを見ようとしない」
「はい……? お?」
「おっぱいとおま×こ。わかった?」
「はい!」
 最高の返事ができた。誰かに褒められても嬉しくないが。
 いや違う! 最高の返事なんてどうでもいい。それより大事なことがある。大事なこと……。帆夏の口から女性器の名称が聞けた。おま×こ。帆夏ほどのいい女でも女性器の名称を躊躇いなく言うことに僕は驚いた。
「じゃあ目を瞑りなさい、目を瞑ったらゆっくり五十数える。わかった?」
「はい」
 僕は返事をして目を瞑つた。一、二、と数え始める。
 帆夏がベッドから起き上がり、露天風呂に向かう気配を感じる。微かな足音。浴室のドアが開けられる音。しっかり閉じたはずの瞼が誘惑にくじけそうになる。ただ僕は、遠足のおやつの金額を誤魔化さず守るという生き方を小さい頃からしてきた。だから僕は負けない……はずだ。しかし……しかし瞼が……。がんばれ、俺の瞼。がんばるんだ!
 すんでのところで僕はルールを死守した(命がけで)。そしていくつまで数を数えたのか忘れてしまった。もちろん僕は一から数え直す。とにかく小さいときから僕はそう言う生き方をしてきたのだ。
 四十八、四十九、五十。何とか約束は守れた。よくがんばった俺。
 シャワーを浴びにベッドから起き上がる。この旅館? ホテルはどうしてこうなのか。バスルームも露天風呂もガラス張りなので……見えるのだ。正確に言うと露天風呂に浸かっている帆夏を窺うことができるのだ。見てはいけない、窺うことも許されない。でも、でもどうしても僕の目は帆夏に向かう。
 必死に自分と戦いながら、なんとか僕はシャワーを浴び始めた。バスルームの後ろが露天風呂。だから僕は帆夏にお尻を向ける格好でシャワー浴びた。そうしなければまずいものを見られてしまう。見られてはいけない。絶対に見られてはいけない。見られてしまうと男の……いや僕の本性がばれてしまう。勃起したちんぽを帆夏に見られるなんて絶対にまずい。そしてこういうときに限って僕のペニスは異常なくらいに硬く、そして大きくなってしまっている。
 本来自慢すべきことのなのだが、自制は必要だ……が……無理だ。そんなのコントロールなんてできない。僕は悟った。僕はセクシー男優にはなれない、ということを。
 
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