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透明なリーシュに結ばれて
第5章 愚か者
 僕は……僕は帆夏に飛びついた。我慢という堤防のようなものはとっくに決壊していた。男の欲望が激流になって僕の肉棒になだれ込む。もう誰にも止めることはできない。止められるものなら止めて見ろ!。卑怯者、獣と罵られるても構わない。僕は卑怯者で獣だ。
 ただそういう僕でも男としての守らなければならないプライドがある。こういう場合でも宣戦布告、いや宣性布告は必要だ。だから僕は帆夏に飛びつきながらこう叫んだのだ「もう無理です、ごめんなさい」。それはまさに心からの叫びだった。
 世界中の雄はスタンディングオベーションで僕の健闘を讃えてくれるに違いない。その確信が僕にはある。そうだろう世界中の雄諸君よ。
 そんな風にいくつかのエクスキューズで僕は僕を正当化していく。
 これで自己防衛の理論武装も万全だ。よし、これで心置きなく帆夏をやれる。チラ見していたあの豊満な帆夏の乳。あの完熟のウォーターメロンを独り占めにできる。
 たわわな帆夏のおっぱいにしゃぶりつく自分が一瞬頭を過った。頭の中の僕は、幸せを世界中の男たちから奪い取って勝ち誇ったような顔をしていた。ざまぁ見ろ、僕は勝者だ!と世界中の雄に向かって叫んだ。
 ここで一つ断っておく。確かに僕は小学生の頃から運動が得意だった。跳び箱、逆上がり、水泳のクロールでも、体育教師から「翔、みんなに手本を見せてくれ」といつも言われていた。そして僕はそんな体育教師の期待を裏切ることなく、見事に跳び箱を飛び、鉄棒では華麗な演技をして、そして中学二年のときの水泳の授業では、50メートル自由形の競争でバスケットボール部の僕は水泳部員を破った。
 そして僕はいつもこう思っていた「俺って凄くない」
 ところが、僕は女性を襲う(まじこれ法律違反です)なんて技を誰からも教わっていないし、そんなことをしたこともない(ここははっきり言っておく)。もっともそんなことを教える奴なんてこの世にはいないと思う……が。唯一あるとすれば過去に見たAVでのセクシー男優の演技。そうだ、それなら僕の頭の中にインプットされている(巨乳好きな僕の好きなジャンルではないが)。ここはもうセクシー男優の演技と、映像を作り上げた演出家と監督の手腕に頼るしかない。
 なんてことを僕は帆夏に飛びつきながら考えていたのだ。
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