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透明なリーシュに結ばれて
第8章 思わぬ展開
 若草の香りなんてこの女にはない。さすがにすえた匂いはまだしないが、老いは一日一日この女の内と外にしっかりとまとわりついていく。しかし誰かに食い漁られたこの女の体は、自ら発酵することと別の男(それが僕であればいいのだが)の肉棒によって一日一日醸造されていくのだ。
 山名だったろうか、それとも権藤だったろうか。熟女なんて真っ平御免だと言っていた。確か抱ける女は二十三……いや二十五までだったか。そなことはどうでもいい。
 僕は山名や権藤とは真逆だ。僕は枯れていく女が好きだ。はっきり言えば若い女に興味はない。
 女の小ぶりな乳房はだらりと垂れさがり、少し大きめな乳首もそれを包む乳輪も黒ずみ始めている。黒い部分はもう一か所あった。女の小陰唇のビラビラはピンクから黒に変色していた。その色を見て僕はこう思った。この女には若い頃があったのだろうかと。
 でも悪くない。女の体はスレンダーで、垂れているといった乳房も辛うじて重力に抗っていた。陰部を覆う陰毛の面積は狭くて全体的には薄い。
 僕はもうこの女の中に二回精液を放出した。女は生で挿入することは許してくれたが、最後の最後まで中出しを許さなかった。許されないから中出しを止めるほど僕はジェントルマンではない。僕は許可をもらえないままこの女の膣中に精子をばら撒いた。僕は女からそのために非難されることはなかった。
 女だって待っていたのだ。膣の中に温かいものを感じることを。
 僕は三回目の射精のために肉棒を女の膣奥に挿入して腰を振っている。
 僕のペニスを見て女はこう言った「おま×こ壊れそう」と。壊れるかどうかは別として、女は一回目も二回目も僕が腰を強く振るたびに「ああ」「ううう」と喘ぎ声を上げていた。そしてその口を塞いでキスをすると。気が狂ったように僕の舌に自分の舌を絡めてきた。
 今のところ女のおま×こは壊れていない。壊れるどころかマン汁をま×こ穴から吹き出しながら僕の肉棒を咥えている。
 女に亭主がいることは知っている。確かこの女の一人娘は高校二年か三年のはずだ。どんんな亭主なのか、どんな娘なのか、僕には全く興味がない。興味があるのはこの女だ。この女の体だけだ。
 女の名前は下田初子。高校時代、地味で貧相な女だと思っていた先生。僕に物理を教えていた教師。僕は高校時代の恩師とセックスをしている。
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