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透明なリーシュに結ばれて
第8章 思わぬ展開
 僕の手は自然と下田の胸を揉んでいた。手のひらに収まる小さなおっぱい。弾力が失われ、たるみ始めた下田の貧乳。指で摘まんでいる乳首は黒に変色し始めている(幸いなことにまだ真っ黒ではない……誰が幸いなのかわからないが)。
 でも僕は下田の乳房が好きだ。いや、大好きだ。下田はこの先、若かったころの胸の張りを取り戻すことはできない。それどころか、辛うじて体にあった女としての美しいラインが徐々に崩れていく(すでに崩れているところもある)。歳をとるということは男にも女にも平等に神から与えられた宿命だ。抗うことはできるが、人間は限られた時間には逆らえない。
 だからこそ僕は下田が愛おしい。そしてこの下田を僕と下田の亭主で分け合っているのかと思うと、なおさら下田が僕の中で特別な女になっていく。
 下田は僕が強くま×こを突くたびに「あっあっ」と喘いでいる。
 そのときふと思った。こんな獣みたいな体位で下田の亭主は下田のま×こを突くのだろうかと。だから僕は下田に訊ねる。
「旦那さん、先生をバックから犯る?」
「……」
 あっあっと喘ぎ声は出すが、下田は僕の問いには答えない。
「先生。旦那さん、バックから犯るの?」
「秘密」
 喘ぎ声を出しながら何とかそう答えた。
「バックからするのか訊いてんだけど」
 最大限すごんで見せる。
「するわ」
「先生のアナルをを見せろとか言うの?」
「そんなこと言うわけないじゃない」
「でも後ろから犯るときってけつの穴ばっちり見えてんだよね。恥ずかしくないの?」
「そんなこと訊かないでよ」
 確かに下田の言うとおりだ。この話を続けたところで何かを得るようなことはない。それよりも下田のま×こ。後ろから挿入してもきつきつのま×こだ。
「先生のま×こ後ろから入れてもきついです。締りがいいま×こを愉しめる旦那さんが羨ましい」
 女の経験が少ない僕がそう言っても説得力などないが。
「坂口君のおちんちんはものすごく大きいわ」
 僕は下田はそう言われることを期待していた。僕はどうしても下田の亭主に勝ちたい。たとえ下田を分かち合っているとはいえ、下田の心も体も下田の亭主から奪いたい。
 大型犬は小型犬に隙間なく体を合わせている。腰の振りが強くそして大きくなった。僕はやがて生殖行為の最終段階を迎える。子種を下田の中にまたばら撒く。僕の子を孕めと願いながら。
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