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透明なリーシュに結ばれて
第9章 楽園
 ダンク成功。「すげー」という子供たちの声(これはどうでもいい)と保護者達からの盛大な拍手(僕はこのためにダンクシュートをするのだ)。コーチを引き受けてよかったという瞬間。あー、あの母親たちのことろに行きたい。そして一人一人の母親を抱きしめたい。
 下田と会うことも大事だが、こうして僕にはもう一つ大きな愉しみができた。
 そしてその日がやってきた。いつものように華麗なダンクシュートを保護者たちに(子供たちではなく)見せて、一人一人の子供を保護者の元に送ったときだった。副島健太という小学六年生の母親がまだ来ていない。
「お母さんは?」
 コートには僕と健太の二人。
「今日はばあちゃんが迎えに来るんだ」
 そう言って健太は体育館の入り口に目をやった。
 それでもなかなか健太の祖母が来ない。仕方がないので僕と健太はシュートの練習を始めた。
 五分後。
「健ちゃん、御免ね」
 体育館の入り口で声がした。背の高いとても綺麗な女性が立っていた。そしてこちらに向かって歩いて来る。
「おせぇーよ」
 健太がそう言った。
 僕は今一度健太の祖母を頭の先から足元までじっくり見た。
「おばあちゃん若いな」
 心の声がダイレクトに出てしまった。
「ばあちゃん聞いたら喜ぶよ」
「いや本当に若いよ。お歳は?」
「六十三か六十四、どっちか」
「まじで?」
「まじ。ばあちゃんも若いときバスケしてたんだって」
「背も高いしな。それにめっちゃ美人だ」
「コーチ、ばあちゃんに言っておくわ」
「言うなよ。絶対に言うな」
「コーチ、何焦ってんだよ」
 熟女好きが子供たちにばれてはいけない。
「すみません遅れてしまって」
 健太の祖母はそう言って頭を下げた。
「構いませんよ」
 この後、下田と会う約束はない。
「でも残念だわ。もう少し早く来ればコーチのダンクシュートが見られたのに」
「ダンクしましょうか?」
「見せていただけるんですか」
「ばあちゃん、コーチのダンクまじで格好いいから」
 よく言ってくれた健太。
 右手でドリブル、目指すはジョーダンのフリースローダンク。自信はある。僕はリングを目指した。そしてボールを掴んでジャンプ。ダンク成功。
 副島の祖母が拍手して僕を迎える。握手までせがまれた。柔らかい手だった。紳士がするように手の甲にキスをしたい……ていうか副島の祖母を抱きしめたい……犯りたい。
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