この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
透明なリーシュに結ばれて
第9章 楽園
 翌週も健太の迎えは祖母だった。祖母の名前は副島文子(あやこ)。
 練習終了後、僕と文子は少しだけ話をした。そのとき文子が僕にこう言ったのだ。「バスケの試合が見たい」と。
 僕はバスケットをしていたが、それは高校まで。でも僕の大学のバスケ部に一人だけ友人がいる。確か次の日曜日に試合があると友人は言っていた。僕の大学は東日本リーグの二部に所属している。
 僕は文子に二部の試合だがそれでもいいか、と訊ねた。文子は、それでも構わないと言って、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。僕は日曜の母校の試合に文子を招待した。
 待ち合わせ場所に表れた文子に僕は驚いた。白のブラウスに紺のジャケットを羽織り、ブルーのサテンブリーツスカートを穿いていた。小顔にミルクティベージュのロングの髪をふんわりとカールさせた巻き髪がよく似合う。それにスタイルが抜群だ。もう一つ信じられないことが、文子にはほうれい線がない。ついでに言えば皺もない。まじでない。本当に六十代なのだろうか。健太は六十三か六十四だと言っていたが、それは僕のことを揶揄ってそう言ったのではないか。四十代だと言っても絶対に通じる。三十九だと言われても僕は信じる。
 僕はもうバスケの試合なんてどうでもよくなった。このまま文子とどこかに行きたい。もちろんエッチをする場所に。
 プロリーグと違って大学二部の試合を観戦に来る客は、ほんとんどが大学関係者かその知り合いが大半だ。だから僕と文子はある意味目立ったが、文子はそんな事お構いなしで試合を楽しんでいた。ていうかはしゃいでいた。久しぶりにバスケの試合を観戦したそうだ。ただ残念なことに僕の母校は100対83で負けてしまったが、こればかりはどうしようもない。
 観戦後、僕は文子に食事に誘われた。僕は文子と一緒食事に出かけた。もちろん大人として少しは遠慮したが。
 僕と文子はホテルのレストランに向かった。そのホテルの肉料理が絶品だということで行ったのだが、そんなことより僕はホテルというところが気になった。僕は食事なんかよりも頭の中は文子のことだらけだった。
 食事中の会話はバスケの話。文子からはいろいろ訊ねられた。例えば、いつからバスケを始めたのか? どうして大学でバスケをしなかったのか? NBAで好きな選手は誰だとか、そういう質問だった。
 ただ、会話の流れが文子のある質問で変わっていった。
/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ