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透明なリーシュに結ばれて
第9章 楽園
翌週も健太の迎えは祖母だった。祖母の名前は副島文子(あやこ)。
練習終了後、僕と文子は少しだけ話をした。そのとき文子が僕にこう言ったのだ。「バスケの試合が見たい」と。
僕はバスケットをしていたが、それは高校まで。でも僕の大学のバスケ部に一人だけ友人がいる。確か次の日曜日に試合があると友人は言っていた。僕の大学は東日本リーグの二部に所属している。
僕は文子に二部の試合だがそれでもいいか、と訊ねた。文子は、それでも構わないと言って、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。僕は日曜の母校の試合に文子を招待した。
待ち合わせ場所に表れた文子に僕は驚いた。白のブラウスに紺のジャケットを羽織り、ブルーのサテンブリーツスカートを穿いていた。小顔にミルクティベージュのロングの髪をふんわりとカールさせた巻き髪がよく似合う。それにスタイルが抜群だ。もう一つ信じられないことが、文子にはほうれい線がない。ついでに言えば皺もない。まじでない。本当に六十代なのだろうか。健太は六十三か六十四だと言っていたが、それは僕のことを揶揄ってそう言ったのではないか。四十代だと言っても絶対に通じる。三十九だと言われても僕は信じる。
僕はもうバスケの試合なんてどうでもよくなった。このまま文子とどこかに行きたい。もちろんエッチをする場所に。
プロリーグと違って大学二部の試合を観戦に来る客は、ほんとんどが大学関係者かその知り合いが大半だ。だから僕と文子はある意味目立ったが、文子はそんな事お構いなしで試合を楽しんでいた。ていうかはしゃいでいた。久しぶりにバスケの試合を観戦したそうだ。ただ残念なことに僕の母校は100対83で負けてしまったが、こればかりはどうしようもない。
観戦後、僕は文子に食事に誘われた。僕は文子と一緒食事に出かけた。もちろん大人として少しは遠慮したが。
僕と文子はホテルのレストランに向かった。そのホテルの肉料理が絶品だということで行ったのだが、そんなことより僕はホテルというところが気になった。僕は食事なんかよりも頭の中は文子のことだらけだった。
食事中の会話はバスケの話。文子からはいろいろ訊ねられた。例えば、いつからバスケを始めたのか? どうして大学でバスケをしなかったのか? NBAで好きな選手は誰だとか、そういう質問だった。
ただ、会話の流れが文子のある質問で変わっていった。
練習終了後、僕と文子は少しだけ話をした。そのとき文子が僕にこう言ったのだ。「バスケの試合が見たい」と。
僕はバスケットをしていたが、それは高校まで。でも僕の大学のバスケ部に一人だけ友人がいる。確か次の日曜日に試合があると友人は言っていた。僕の大学は東日本リーグの二部に所属している。
僕は文子に二部の試合だがそれでもいいか、と訊ねた。文子は、それでも構わないと言って、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。僕は日曜の母校の試合に文子を招待した。
待ち合わせ場所に表れた文子に僕は驚いた。白のブラウスに紺のジャケットを羽織り、ブルーのサテンブリーツスカートを穿いていた。小顔にミルクティベージュのロングの髪をふんわりとカールさせた巻き髪がよく似合う。それにスタイルが抜群だ。もう一つ信じられないことが、文子にはほうれい線がない。ついでに言えば皺もない。まじでない。本当に六十代なのだろうか。健太は六十三か六十四だと言っていたが、それは僕のことを揶揄ってそう言ったのではないか。四十代だと言っても絶対に通じる。三十九だと言われても僕は信じる。
僕はもうバスケの試合なんてどうでもよくなった。このまま文子とどこかに行きたい。もちろんエッチをする場所に。
プロリーグと違って大学二部の試合を観戦に来る客は、ほんとんどが大学関係者かその知り合いが大半だ。だから僕と文子はある意味目立ったが、文子はそんな事お構いなしで試合を楽しんでいた。ていうかはしゃいでいた。久しぶりにバスケの試合を観戦したそうだ。ただ残念なことに僕の母校は100対83で負けてしまったが、こればかりはどうしようもない。
観戦後、僕は文子に食事に誘われた。僕は文子と一緒食事に出かけた。もちろん大人として少しは遠慮したが。
僕と文子はホテルのレストランに向かった。そのホテルの肉料理が絶品だということで行ったのだが、そんなことより僕はホテルというところが気になった。僕は食事なんかよりも頭の中は文子のことだらけだった。
食事中の会話はバスケの話。文子からはいろいろ訊ねられた。例えば、いつからバスケを始めたのか? どうして大学でバスケをしなかったのか? NBAで好きな選手は誰だとか、そういう質問だった。
ただ、会話の流れが文子のある質問で変わっていった。