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透明なリーシュに結ばれて
第9章 楽園
 シティホテルなんて初めてだ。ラブホのキラキラしたところが一つもないが、なんだかとても落ち着く。部屋は広いし、窓からの眺めも最高だ。
 僕と文子は別々に風呂に入り、先に風呂に入った文子はベッドの中で風呂から上がって来た全裸の僕を眺めている。例によって僕の肉棒は元気だ。いや、元気がよすぎる。だから文子の目も直ぐに僕の肉棒にやってきた。
「おっきいおちんちん」
 下田にも言われたが、本当に僕の肉棒は大きいのだろうか。下田も文子もそして帆夏も、もてない僕のためにお世辞を言っているのではないか、少し不安になってきた。
「コーチ、もっと近くでコーチのおちんちん見せて」
 子供たちのリクエストも大切だが、この部屋で一番大事なのは文子だ。もちろん僕は、文子の飼い犬のように(文子が犬を飼っているのかは知らないが)急いで文子の枕元に行った。
 文子が僕の肉棒に顔を近づけてきた。
「恥ずかしいです」
「本当に大きなおちんちんね。主人の二倍? 三倍かな」
「かな……って?」
「主人のおちんちんなんてしばらく見てないんですもの」
「しばらくってどのくらいですか」
「十年くらい……かな」
「十年も!」
 大きな声を出してもおそらく隣の部屋には聞こえないだろう(多分)。
「もう十年以上主人とはセックスしてないわ」
 じゃあ他の男は? 気になった。
「ご主人以外は?」
 どうしても知りたい。文子が他の男とエッチしたのか。
「ふふふ、秘密よ。それとコーチ、わかってるわよね」
「当たり前です。誰にも言いません」
 教え子の健太には絶対に秘密だ。いやいや誰に対しても僕と文子のことは隠し通さなければいけない。秘密を共有。これで安心……?
「コーチ、コーチのおちんちん触っていい?」
「どうぞ、遠慮ななんかしないでください」
「ふふふ」
 僕がそう言うと文子は僕の肉棒に手を伸ばしてきた。僕の肉茎を誰かと握手するみたいにして握った。
「硬いわ、もうカチカチね」
「すみません」
「何で謝るの?」
「いや……何か……文さんに悪いみたいで」
「私で硬くなったということ?」
「はい、間違いなく僕のちんぽは文さんで硬くなりました」
「こんなおばあちゃんでコーチが勃起してくれるなんて、私は嬉しいわよ」
「文さんはおばあちゃんじゃないです」
「ありがとう」 
 文子はそう言うといきなり僕の亀頭を口に含んだ。
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