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透明なリーシュに結ばれて
第9章 楽園
 犬の交尾を初めて見たのはいつだったろうか。最近ではない。このご時世、そうそう野良犬なんて見かけることはない。
 だからそれは僕が子供の頃だと思う。父か母の田舎に行ったときのことだ。父も母も北関東の出身だから、おそらく僕はそこで犬の生殖行為を見たのだと思う。
 雄犬が腰を振っているとき、通りがかりのおじさんが僕にこう言った「近づくなよ」と。
 僕の脳裏に浮かぶ犬の交尾は、雄犬の後ろ脚につきる。美しく強靭な太ももの筋肉の動き、大地を蹴り上げて雌犬の生殖器を突く雄犬の腰のスピード。
 僕はその光景をぽかんと口を開けて見ていた。
 僕が真似るのは、セクシー男優の腰の動きではなく、あのときの雄犬の激しく切ない腰の動きだ。
 雄犬に愛が存在しただろうか。僕は動物を研究したことなど一度もない。愛があったかもしれないし、なかったかもしれない。
 今の僕に愛は存在するのか? 断言する。そんなものは存在しない。確かに文子は素敵な女性だし僕は文子が好きだ。でもそこまで、僕は文子を愛してなどいない。
 はっきり言えば、文子は自分の性欲の捌け口にぴったりの女性なのだ(僕は熟女が大好きだから)。文子だって僕のことなんて爪のかけらも愛してなどいないはずだ。久しぶりのセックスの相手が僕で、そしてその僕がたまたま若かった男だったので、何度も積極的に射精を受け入れているのだ。
 僕は割り切る。もちろんそれは文子も僕との関係は割り切っているに違いない。
 だったら思い切り文子の体を愉しまなければいけない。自分の母親よりも年上の女を犯るなんて機会はこの先ないかもしれない(まずないだろう)。
 世の中に熟女好きは僕だけではない。熟した女を愛好する男たちが、いつも自分の夢がかなえられるわけではない(その可能性はかなり低いはずだ)。僕は恵まれたのだ。ものすごい確率で僕は幸運を手にしている。幸運の女神を手放してはいけない。文子を手放したくない。
 僕は文子の腰に腕を回して、雄犬が僕に教えてくれたように文子のま×こを突いた。僕がま×こを突くたびに文子から「あっあっ」「うっうっ」という喘ぎ声が漏れる。
 獣の交わり。後背位でのセックス。
 
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