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透明なリーシュに結ばれて
第10章 瓦解のとき
「目的って何?」
「あっち」
 忍はバスルームを指さした。
「あっちってどういう意味?」
「先にシャワー浴びろという意味」
「何で?」
「エッチの前ってお風呂に入ったり、シャワーを浴びたりするでしょ」
「……」
「それに翔のおちんちん臭いし」
「誰がエッチするだ?」
「翔ってまじでバカなんだね。この部屋に誰がいるの」
「……」
「私と翔でしょ?」
「そんな約束した覚えはない。君は見学したいと言ったんだ。ラブホの部屋も見学したし、僕のちんぽも見たんだからもう満足だろ。帰る」
「警察」
「じゃあ訊くけど僕にはどいう容疑が掛けられているの?」
「未成年者の私に無理やりお酒を飲ませて、無理やりラブホに私を連れ込んで、無理やり私に男性器を見せて、無理やり」
「もういいよ」
 こうやって冤罪は作られるのか。
「バスルーム? それともけ・い・さ・つ?」
「あのさ、君」
「君じゃなくて忍」
「忍ちゃん」
「ちゃんとかいらないから」
「忍、君ひょっとしてバージン?」
「そうバージン。悪い?」
「全然悪くないよ。でもね、君の初めての相手が背だけが高いもてない僕じゃ、申し訳なくてさ」
「まじ最悪だけど、我慢する」
「我慢なんかする必要ないよ。君にふさわしいカッコイイ男子、必ずいるから。それまでさ」
「いちいちうるさい、そして面倒。翔で我慢するんだから、もういいじゃない、バカ」
「忍ちゃん、じゃなくて忍。本当の事言うね。僕は童貞ではありません。もてない僕は彼女ができませんでした。でも、童貞ってちょっと格好悪いからさ、初エッチは風俗で済ましたわけ。後悔とかないけどさ、できれば好きな人としたかったな、なんて今思うわけよ。初めてってとても大切なことだと思うわけ。特に忍のような女の子は、そういうの大事にした方がいいと思うんだ」
「翔の残念な身の上話終わり?」
「終わりです」
「じゃあ早く体洗ってきてよ。特におちんちんは何十回も洗ってね。わかった?」
「わかりました」
 この部屋から逃げ出すシミュレーションを何度も頭の中で繰り返したが、結局それを行動に移すことは身を亡ぼすことだという結論に至った。だから僕ば観念した。忍には勝てない。
 今どきの女子高生ってこういう感じなのだろうか。もしそうならば、日本という国の行く末がめちゃめちゃ心配だ。
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