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第11章 フェードアウト

　バカと呼ばれて僕はまた忍にキスをする。キスをしながら少しだけ腰を動かす。つんつんと忍のま×こを突きあげた。そすると忍の眉間に皺が寄った。痛みを我慢していることがわかった。でも忍は「痛い」とは言わなかった。
　ちょっとずるいが僕だけいくことにする。忍のようなガキでも僕の射精はめちっゃくちゃ早い。情けない……。
　僕は忍の背中に両腕を回した。そうすることだけでも忍との距離が短くなったような気がする。本来なら肉棒を根元までぐいぐい忍のま×こに挿入したいところだが、それは我慢しなければならない。だから僕の陰部と忍の陰部は隙間なくぴたりとくっついてはいない。
　でもこういう交わり方も悪くない。やばい、まじでいきそうだ。
「出る」
「えっ？」
「ゴムの中だから」
「バカ」
「うっ」
　僕の小さいうめき声。忍に聞かれていたら恥ずかしい。
　精液をゴム中に放流。
「あっ」
「何？　どうした？」
　僕は忍が漏らした「あっ」が気になった。
「何だか感じたんですけど」
「何を？」
「出したんでしょ？」
「出した」
「勢いを感じたの」
「勢い？」
「まさかゴム破れてないでしょうね」
「二枚だよ」
「二枚でも破れることあるんでしょ」
「経験なし」
「童貞」
「……」
　負け犬からのロリコン、ロリコンからの童貞。
「赤ちゃんできたらロリコン翔に責任取ってもらいます」
「だから破れてないよ。ていうか責任て何だよ」
「あっ！」
「何？」
　忍の大きな声に僕は驚いた。
「自分だけいったんだ？」
「いいじゃん」
「私、今も痛いんですけど」
「抜いたら」
「動かないでね」
「了解」
「入れるのも痛いけど抜くのも痛いってどういうこと？」
「……」
　わかりません。
　忍は目を瞑り顔をしかめながらゆっくりゆっくり僕の肉棒を抜いていった。
　忍のまん圧から解放されたゴム付きの肉棒に目をやる。処女ってやっぱり……。僕は忍の初めての記が付いたゴム付きの肉棒をじっと見ていた。じっと見ているのは僕だけではなかった。忍もまた僕のゴム付きの肉棒を見ている。精液だまりを膨らましている僕の白濁の精液を見て、忍は安心しているだろう。僕もほっとする（ちょっとだけ心配だったから。責任という言葉＝忍の脅迫）。