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透明なリーシュに結ばれて
第12章 滑り落ちていく
 僕は女を叩いたりすることが嫌いだ。平和が一番。暴力反対!もちろんエッチをしているときだって、女に痛みをえることにはめちゃめちゃ抵抗がある、ていうか萎える。
 でも僕はSM用の首輪を下田の首に巻いて、その首輪をひくことにはためらいはほとんどない。下田は飼い主の僕に従順になるし、僕も何だか別の次元で下田を征服している感じがする。何が言いたいのかというと……僕も下田も興奮しているということだ。
 小学生から大学まで、僕は体育以外は何のとりえもない至って普通の生徒であり学生だった。普通を具体的に説明すると、目立たず、騒ぎを起こさず、平凡でどんなときもクラスの大勢に属している生徒・学生のことを言う(あくまでも僕の考え)。
 僕は教師に逆らったことは一度もない。好きでもなければ嫌いでもない。まぁ、ちょっとだけ怖かったかも。だからと言って僕は教師を尊敬したことなど一度もない。僕にとって教師なんて実に面倒くさい存在なのだ。
 矛盾を教える教師が矛盾だらけだったりだとか、非暴力を訴える教師が隠れて生徒を小突く場面なんて何度も見てきた。だから僕にとって教師は人生の師ではない。
 下田だって僕が背が高くて、バスケで東北の大学から推薦の話なんかが来てなければ、僕なんかは教えてきた生徒の中の一人に過ぎなかっただろう。
 だが今でも僕は下田を先生と呼び、下田は僕を坂口君と呼ぶ。
 僕は下田の首輪に繋がるリードを引いて、全裸の下田をバスルームに連れて行った。
「お座り」
「……」
 下田はバスルームの床に正座をして不服そうな目を僕に向けた。
「おしっこしようか」
「……」 
 不服そうな目に戸惑いが混じった。
「おしっこしたいでしょ」
「いや」
「犬はさ、人間の言葉話さないでしょ」
「……」
 下田の怒りの目。
 しかし、僕は知っている。この掛け合いで下田が興奮していることを。
「先生がおしっこしているところ見たいんだよね」
「いや」
「いやじゃねぇよ、早くしろよ」
「いや」
「おしっこしないとずっとこのままだぞ」
 僕は強くリードを引いた。
「……」
 かつて僕を教えてくれた教師の排せつの姿を見る。下田を屈辱にまみれさせる。
 僕は下田に恨みなどない。多分下田だって僕を恨んではいない(僕は下田に恨まれることをした覚えはないから)。
 でも僕は下田が小便をする姿をどうしても見たい。
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