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色欲のアゲハ(笑)
第2章 ゆ、許さんタルカス!!
「康市。今日もあそこ行こうぜ」

「マジかよ。俺金欠だぜ?」

大学帰り、友人たちと一緒に歩いている。

またガストにいこうと言ってきたのだ。

「私が奢るって」

「春海優しいねー。やっぱり幼なじみのピンチは救ってやらないとねぇ」

「未来の夫婦だもんなー」

「そ、そんなんじゃないよ!」

「「うぇ~いwwwww」」

マジぶっ飛ばしてー

長谷部春海とは幼少期の頃から遊んでいた。

昔からお節介なやつさ。




結局俺はガストに拉致され、泣く泣く高い料理を頼んだ。

店内は高校生集団とカップル1組と母子がいる。

友達がワイワイと喋ってるなか、春海は俺に話し掛けてきた。

「思い出したんだけどさ。私たちがまだ小学生だった頃、康市の両親に連れられて遠くのハンバーグ屋さんに行ったじゃない?」

「あぁ、あったなそういうこと」

「でさ、メニューにメガ盛りハンバーグってあって康市の案でそれを頼もうって」

「4人で一緒に食べた」

「そう、康市のお父さん意外と少食でお母さんが奮闘してたよね」

「その晩、胃を痛くして寝込んだんだけどね」

「そうだったの? うふっ……楽しかったなー」

実に楽しそうに話す春海。

俺も自然と笑顔が溢れる。

楽しいな……

いつまでもこいつと笑い合えたなら……
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