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第1章 おっぱい

……何も起こらない。

罠ではない。

「奴はどこに消えた？」

刹那、近くから女性の悲鳴が上がった。

しまった襲われた！

急いで声のした方向へ駆け出す。

公園が見えてくると、俺は長年の勘でそこにいると踏むと侵入した。

ビンゴだ。

男が部活帰りであろう女子高生の上に覆い被さっていた。

「そこまでだ！」

「うわっ！」

俺は男を押さえ込み、腕を捻りあげる。

ちっ……また手錠を忘れた。

「やっぱりてめぇが……ち、違う？」

男は三十路っぽいフツメン。

あのイケメンじゃない。

それもそうだ。

あの場所から数秒でここに来れるわけがない。

ここはレイプ多発区域か！？