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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第3章 スピード違反の女

「ねえ!どこに行くのよ?」

背後から声を限りに叫んでみても
風圧で豊田には聞こえない

「えっと…さっき何か言ったか?」

交差点で信号が赤になって
停車したことによって、ようやく二人は
会話が出来る状態になった。

「どこに連れて行くのよと聞いたの」

「ああ、とっておきの場所さ」

どこへ連れていくのかさえも聞けないまま
信号が青に変わったので
再びバイクは爆音を轟かせて走り始めた。

やがてバイクは山間部に差し掛かった。

右へ左へと
バイクは車体をかなり斜めにしてカーブを走り抜く
バイクに乗せてもらう女は初体験の怖さに
振り落とされないように
必死に礼二の腰に腕を回して
ギュッと目を瞑ったままだった。

「着いたぞ」

たどり着いたのは山の展望台だった。
駐輪場にバイクを停めて
二人は展望台のベンチに腰かけた。

「お前にこの夜景を見せたくてな」

ほら、見てみろよと促されて
眼下を見下ろすと、
宝石が散りばめたような夜景が広がっていた。

「すっごい!!とても綺麗だわ!」

思わず、このみは感激した。

「素敵な場所だろ?
こんなにもいい夜景なのに
辺鄙な場所だから誰も来ないのさ」

そう言って豊田礼二は女の肩を抱いた。

タンクトップにミニスカートと
半裸に近い格好のこのみは
肩を抱かれて自分から豊田に抱きついた。
バイクを疾走されるときに
風圧で体温が奪われ
すっかり体が冷えきっていたからだ。



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