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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第3章 スピード違反の女

清田このみが例のスナックで働いていたのは
ほんのひと月ほどだった。

その間、礼二は二度ほどスナックを訪れて
このみにお酌をさせたり
水割りを作ってもらった。

店では豊満な胸を強調するかのように
胸元がぱっくり開いたワンピースを身につけ
男たちの目の保養をしてくれた。

『こんな女を抱けたなら…』

礼二のみならず
通う男たちは皆、そのように思っていたはずだ。
このみが店を辞めた時、
もっと早くにアプローチをかければと
男たちは忸怩たる思いになった。

彼女のファンは多かったはずだ。
そんな人気のあった彼女を
今こうして抱こうとしている。
彼女に挿入すればさぞかし気持ちいいのだろうと
そう思うと、とめどもなく我慢汁が溢れ
トランクスのテントの頂点を激しく濡らした。

トイレから無理やり引きずり出したので
ショーツは小さく丸まって
このみの両膝に絡まっている。

両膝の隙間に手を差し込んで
丸まったショーツを無理やり脱がした。

礼二は手にしたショーツを広げ
股間部分に接触していた箇所を眺めた。

薄黄色いタテスジのシミができている。
生身の股間に顔を埋める前に
予行練習だとばかりに
礼二はショーツを鼻に押し当てた。

「いい匂いだ」

ショーツを持って帰りたい衝動に駆られたが
所持していることを妻にバレたら
ひと悶着の騒ぎになるので
心残りはあるものの
そのショーツを部屋の片隅に投げ捨てた。

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