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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第4章 私、「さげまん」らしいです
返して、と良美が手を伸ばすと
霧島はショーツを持つ手をスッと引いた。
「もう一回ヤラしてくれるんなら
返して上げてもいいけど」
「やだ、意地悪しないでよ」
奪い取ろうと、さらに手を伸ばした良美の手を
霧島はグッと握りしめて引き寄せた。
「あっ…」
逆らう術もなく
あっという間に霧島に抱き寄せられた。
「離したくないんだよ…
君を奪いたい…」
甘い囁きに股間が再び疼き始める。
それを断腸の思いで必死に断ち切った。
「私、貴方が思うようないい女じゃないわ」
「だから、一度だけでなく
これからも付き合ってお互いをよく知ろうよ」
片手で逃がさないとばかりに抱きしめ
もう片方の手は良美の後頭部を抱いて引き寄せる
唇が塞がれて
欲望のキスではなく、情を交わすキスをされた。
さらに舌を潜り込まそうとする霧島を
良美は顔を背けて拒む。
「やっぱりそんなに旦那さんがいいのかい?」
霧島は諦めて良美を自由にしてくれた。
「違うの…私に関わるといいことがないの?」
「良いことがない?
もしかして…君、
バックに反社との付き合いでもある?」
「まさかあ…」
よしてよ、私は元婦人警官よ
そう言いかけて、慌てて口をつぐんだ。