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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第6章 寝取られ

良美が帰宅したのは
とっくに日付けが変わった未明だった。

駐輪場をチラッと覗いてみると
礼二のバイクがなかった。

『あの人…今夜はかなり遠くまで
走っているのかしら?』

帰宅が礼二よりも先なのは好都合だった。

もし、夫が先に帰宅していれば
深夜まで何をしていたのかと問われた時に
口実に困ったからだ。

部屋に戻るなり
良美はシャワーを浴びて
霧島や大杉との情事の痕跡を
しっかりと洗い流した。

鏡で全身をチャックして
キスマークが無いことを確認してホッとした。

ほどなくして夫の礼二のバイクの音が聞こえた。


「ただいま」

よほど快適な走りだったのか
礼二の声が弾んでいた。

「あなた、おかえりなさい」

思いがけずに、
寝室から良美が顔を覗かせたものだから
礼二は、一瞬、ギョッとした表情を浮かべたが
すぐにいつもの無表情になって
「なんだ、まだ起きていたのか」と
そそくさとバスルームに消えた。

『まだ起きていたのか…』
冷たい礼二の口調に無性に腹が立った。

起きて待っていてくれてたんだねとか
他にも言いようがあるじゃないの!


膨れっ面の良美から逃れるように
礼二は急いで脱衣室に行き
ライダースーツを脱ぎ捨てて匂いを嗅いだ。

甘ったるいこのみの香水の香りがした。

『バレて…ないよな?』

礼二は消臭剤をペーパーに含ませて
丁寧にライダースーツを拭いた。

急いでシャワーを浴びて
全身を何度もソープで洗い流す。
女を抱いてきた痕跡だけは
絶対に見つからないように
細心の注意を払った。


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