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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第6章 寝取られ
「よし、これだけ洗えば完璧だろう」
何度も身体を洗ったので
少しヒリヒリするぐらいだ。
パジャマに着替えて寝室に行くと
妻の良美は寝ないでベッドに腰かけていた。
「なんだ?寝ないのか?」
良美の奴、生理が近いはずだ…
抱いてほしくてウズウズしているんだろなあ…
悪いけど、お前を抱く気にはなれない。
ただでさえセックスレス夫婦になろうと決めた上に
今夜はこのみを相手にイヤという程射精したので
精子のタンクはカラカラだ。
「ねえ、あなた…」
『ほら来た!』
礼二は返事もせずにベッドに潜り込んだ。
「ねえ、あなたってばぁ」
「悪いけど、君を抱く気にはなれないよ」
「ううん、そんなんじゃないの」
「じゃあ、何?」
セックスのおねだりでなければ
話は別だ。
仲が悪い夫婦ではない。
会話なら大いに大賛成だ。
「あのね…これなんだけどね…」
良美はバッグから
チケットのようなものを2枚差し出した。
「これ、何?」
見てよ!という感じで
良美がグイッとチケットのようなものを
突きつけてきたので
礼二は、その勢いに負けて、その2枚を手にした。
「へえ~、温泉旅館の招待券じゃないか」
チケットの内容を読んで
礼二は「これ、どうしたの?」と尋ねた。