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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第6章 寝取られ

「おっ!見ろよ!
部屋に露天風呂まであるじゃん!!」

バルコニーには露天風呂、
室内にはジャグジーのバスタブが設置されていた。

『雰囲気が変わると礼二に抱いてもらえるかも』

良美は淡い期待を抱いた。

「ねえ、せっかくだから温泉に入りましょうよ」

「そうだな、ひと風呂浴びるか」

礼二は着なれたライダースーツなので
あっという間に下着姿になったけれど
良美は、この日のために新たに購入したスーツで
おまけにぴったりのサイズがなく
ワンサイズ小さめのものを着用していたので
一人では脱ぎにくい。

「ねえ、あなた、脱がしてよ」

甘えるようにそう言うと
「仕方ねえなあ」と脱がすのを手伝ってくれた。

脱がすときに、
どうしても素肌に礼二の手が体に触れる。
久々に夫の指が乳房をかすめた。

「あん…」

もしかして、旅先というシチュエーションで
夫に抱いてもらえるかもという期待が込み上げた。

「何変な声を出してんだよ
ほら、スーツが脱げたよ
ブラとショーツぐらいは自分で脱げよな」

礼二はそう言うと
先に素っ裸になって温泉に飛び込んだ。

「あん!待ってよぉ!」

下着も脱がして熱い抱擁を期待していたのに
肩透かしを食らって
頬を膨らませながら自分で下着を脱いだ。


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