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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第6章 寝取られ
「よしてくださいよ
このお部屋にお泊まりになる限りは
あなたたちがこの部屋の主(あるじ)なんですから」
そう言って霧島は深々とお辞儀をした。
「いえ、私たちこそ
ご招待をいただき感激しております」
礼二は居ずまいを正して
お礼を申し上げた。
「ささやかではございますが
アルコール類もお部屋に
ご用意させていただいてますので
ご自由にお飲みください」
あ、そうだ、
お近づきのお礼に
私がカクテルでもお作りしましょう
霧島はそう言って部屋のバーカウンターに陣取った
「いえ…そんな滅相もない!
オーナー自らそんなことをなさらなくても」
礼二は恐縮ばったが
「いえいえ、奥さまにはあの夜、
大変楽しいひとときを過ごさせていただいたので
私こそ、こんなことぐらいしか出来ませんが…」
打ち解けあった礼二たちは
その後、酒宴を繰り広げた。
打ち解けあったといっても
心の片隅で恐縮していたので
思いの外、アルコールが回ってしまい
礼二は不覚にもソファで寝込んでしまった。
「おやおや、あまりアルコールには
強くないみたいですね」
礼二が酔いつぶれたのを確認すると
霧島は馴れ馴れしく良美の隣に腰かけた。
せっかくの旅行なんですから
もっと楽しみませんか?
そう言って霧島は良美の肩を抱き、
唇を重ねてきた。