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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第1章 口説かれる

馴れ馴れしいわと思ったが
良美は霧島の渋い横顔に心をときめかしていた。

『このおじさま…渋くて素敵だわ…
きっとお顔同様におちんちんも渋いのかしら』

酔いが回ってきたのか
良美はふしだらな事を考えていた。

「まずは、お近づきのしるしに乾杯しましょ」

グラスを差し出す霧島に
良美も満更でもないようで
同じくグラスを手にしてカチンとグラスを合わせた


霧島は話題も豊富で
良美を楽しませてくれた。
時間が経つのも忘れて
良美は次々とグラスを空けた。

「お代わりを頂戴!」

「良美さん、
ご自身が何を呑んでいるのかわかってますか?」

大杉が心配げに尋ねた。

「わかってるわよぉ~
バーボンのストレートよぉ」

「それで7杯目ですよ
そろそろ控えたほうが…」

霧島に寄りかかって甘える素振りを見せ始めたので
大杉は流石に呑みすぎだと思ってストップをかけた

「まあまあ、いいじゃないですか
今夜もまた貸切りみたいなものなんだし」

呑んでくれたほうが
売り上げが多くていいじゃないかと
霧島は呑みたいだけ呑ませてあげなさいと
大杉を牽制した。

「そうよぉ~ん、
お店の売り上げに貢献してるんらから
ほっといてよね~」

調子にのって
良美はクイッとバーボンを一気に飲み干した


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