この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第1章 口説かれる
馴れ馴れしいわと思ったが
良美は霧島の渋い横顔に心をときめかしていた。
『このおじさま…渋くて素敵だわ…
きっとお顔同様におちんちんも渋いのかしら』
酔いが回ってきたのか
良美はふしだらな事を考えていた。
「まずは、お近づきのしるしに乾杯しましょ」
グラスを差し出す霧島に
良美も満更でもないようで
同じくグラスを手にしてカチンとグラスを合わせた
霧島は話題も豊富で
良美を楽しませてくれた。
時間が経つのも忘れて
良美は次々とグラスを空けた。
「お代わりを頂戴!」
「良美さん、
ご自身が何を呑んでいるのかわかってますか?」
大杉が心配げに尋ねた。
「わかってるわよぉ~
バーボンのストレートよぉ」
「それで7杯目ですよ
そろそろ控えたほうが…」
霧島に寄りかかって甘える素振りを見せ始めたので
大杉は流石に呑みすぎだと思ってストップをかけた
「まあまあ、いいじゃないですか
今夜もまた貸切りみたいなものなんだし」
呑んでくれたほうが
売り上げが多くていいじゃないかと
霧島は呑みたいだけ呑ませてあげなさいと
大杉を牽制した。
「そうよぉ~ん、
お店の売り上げに貢献してるんらから
ほっといてよね~」
調子にのって
良美はクイッとバーボンを一気に飲み干した