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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第8章 夫婦

ベッドを前にして礼二と良美は抱擁した。

「寂しくさせてごめん」

「そんな…」

震える良美の声に礼二がビックリして
良美の顔を見つめた。

「え?な?良美?な、泣いてる?」

「だって…嬉しいんだもん」

少しの沈黙の後、
礼二が絞り出すように話し出した。

「霧島さんに諭されて気づいたよ
あげまん、さげまんなんて
気にしてた俺がバカだった。
君を抱きたい気持ちを隠して
このみを抱いてしまって悪かった…」

続けて、さらに辛そうに

「霧島と会うたびにヤッちゃダメだぞ、
シタくなったら俺がいるんだからな」

良美はもう泣きまくって
ブサイクな顔をしている。

「俺、良美が死ぬほど好きで…
だから…毎晩でもヤリたくて、
でも、さげまんだから事故ったりしたらと思って…
でも心の中で、ずっと良美と…」

良美は胸がキュンっとした。

そんなことかという安堵と
同時に自分のおっぱいの谷間に
顔を埋めて苦しそうにしている礼二が
愛しくてたまらない。

「私も礼二のこと大好きだから
いっぱい、いっぱいシたいもんっ」

「ホントに?いいの?
俺、あげちんになってみせる」

さげまん、あげまん、なんて関係ないと
霧島に言われたのに
こうやってちょびっと気にする礼二が可愛い。

「あげちんでなくてもいい!礼二、大好き!!」

そう言って礼二を胸に強く抱きしめた。

礼二は良美の背中に腕を回して
おっぱいの臭いを確かめるように深呼吸して

「俺も大好きだよ、良美」

誤解が解けた後のキスはいつもより激しく、
貪るようにお互いの舌を求め合った。

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