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海鳴り
第8章 海風
夏なんて来なければいい…
二人は燃え上がっていた。
海鳴りが聞こえると、律子は相沢に抱かれる為に夜道を走った。
恐ろしげな響きに耳を塞ぎながらも、躰は熱く相沢を求めた。
ソファの上でショーツだけを下ろされ、スカートを捲り揚げて顔を埋める相沢に、律子は自ら両手で膝を開いて溢れる蜜を与えた。
後ろから突き上げられ、獣のような男の呻きに興奮した。
律子は相沢に溺れ、相沢もまた律子に溺れていた。
律子の躰はいつも熱をもって疼き、逢えない日が続くと自分の躰を弄んだ。
相沢の視線、息遣い、喘ぐ表情、囁く声…舌遣い、唇、歯、指の動き、手のひら……逞しく自分を貫くペニス…
その一つ一つを思い浮かべ、律子は自分を導いた。
「アァン…あっあぁっ…和男さん…和男さん…あぁあぁァっ…っ…っ…」
冷めていく躰はいつも、得られない温もりを欲しがって震えた。
それは激しく交わった後の哀しい余韻に似ていた。
それはずっと影のように律子に付きまとう、相沢の妻のせいかも知れなかった。
二人は燃え上がっていた。
海鳴りが聞こえると、律子は相沢に抱かれる為に夜道を走った。
恐ろしげな響きに耳を塞ぎながらも、躰は熱く相沢を求めた。
ソファの上でショーツだけを下ろされ、スカートを捲り揚げて顔を埋める相沢に、律子は自ら両手で膝を開いて溢れる蜜を与えた。
後ろから突き上げられ、獣のような男の呻きに興奮した。
律子は相沢に溺れ、相沢もまた律子に溺れていた。
律子の躰はいつも熱をもって疼き、逢えない日が続くと自分の躰を弄んだ。
相沢の視線、息遣い、喘ぐ表情、囁く声…舌遣い、唇、歯、指の動き、手のひら……逞しく自分を貫くペニス…
その一つ一つを思い浮かべ、律子は自分を導いた。
「アァン…あっあぁっ…和男さん…和男さん…あぁあぁァっ…っ…っ…」
冷めていく躰はいつも、得られない温もりを欲しがって震えた。
それは激しく交わった後の哀しい余韻に似ていた。
それはずっと影のように律子に付きまとう、相沢の妻のせいかも知れなかった。