この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
海鳴り
第8章 海風
夏なんて来なければいい…


二人は燃え上がっていた。

海鳴りが聞こえると、律子は相沢に抱かれる為に夜道を走った。

恐ろしげな響きに耳を塞ぎながらも、躰は熱く相沢を求めた。


ソファの上でショーツだけを下ろされ、スカートを捲り揚げて顔を埋める相沢に、律子は自ら両手で膝を開いて溢れる蜜を与えた。

後ろから突き上げられ、獣のような男の呻きに興奮した。

律子は相沢に溺れ、相沢もまた律子に溺れていた。

律子の躰はいつも熱をもって疼き、逢えない日が続くと自分の躰を弄んだ。

相沢の視線、息遣い、喘ぐ表情、囁く声…舌遣い、唇、歯、指の動き、手のひら……逞しく自分を貫くペニス…

その一つ一つを思い浮かべ、律子は自分を導いた。


「アァン…あっあぁっ…和男さん…和男さん…あぁあぁァっ…っ…っ…」


冷めていく躰はいつも、得られない温もりを欲しがって震えた。

それは激しく交わった後の哀しい余韻に似ていた。

それはずっと影のように律子に付きまとう、相沢の妻のせいかも知れなかった。




/221ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ