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海鳴り
第10章 高波
律子は服を脱ぎ、下着姿でベッドにペタンと座り相沢が裸になるのを見つめていた。
シャツを脱ぐ時に見える盛り上がった胸板と、まだ十分にひき締まっている腹部、肘を曲げた時の力こぶ、脱いだ後に現れる首の太さ、そこから肩までのなだらかな筋肉。
逞しい肉体…
ボクサーパンツを邪魔そうに脱ぎ捨て、紅潮した顔で律子を見据える相沢の目に思わず息を飲んだ。
「…っ…」
それは初めて律子を押し倒し、乳房を鷲掴みにした時に見せたゾクッとするような視線だった。
律子の躰は射抜かれたように一瞬で熱くなった。
それを見抜かれまいとゆっくり視線を下げると、そこには悠々と頭をもたげ今にも飛び掛かってきそうな程怒張したものが律子を狙っていた。
「…っ…」
躰は疼き心は尻込みする。
「あの晩もそんな目で俺を見てたな…」
「………」
「もう、怖いと言っても遅いぞ」
「へ、平気で…っ…、うッ…」
相沢は律子に覆い被さり無理やりショーツを引き剥がした。
「…ま、待っ…」
微かに酒の匂いがする。
「待たねえ……。
俺が…、俺がどんなにあんたを抱きたかったか…」
和男さん…
シャツを脱ぐ時に見える盛り上がった胸板と、まだ十分にひき締まっている腹部、肘を曲げた時の力こぶ、脱いだ後に現れる首の太さ、そこから肩までのなだらかな筋肉。
逞しい肉体…
ボクサーパンツを邪魔そうに脱ぎ捨て、紅潮した顔で律子を見据える相沢の目に思わず息を飲んだ。
「…っ…」
それは初めて律子を押し倒し、乳房を鷲掴みにした時に見せたゾクッとするような視線だった。
律子の躰は射抜かれたように一瞬で熱くなった。
それを見抜かれまいとゆっくり視線を下げると、そこには悠々と頭をもたげ今にも飛び掛かってきそうな程怒張したものが律子を狙っていた。
「…っ…」
躰は疼き心は尻込みする。
「あの晩もそんな目で俺を見てたな…」
「………」
「もう、怖いと言っても遅いぞ」
「へ、平気で…っ…、うッ…」
相沢は律子に覆い被さり無理やりショーツを引き剥がした。
「…ま、待っ…」
微かに酒の匂いがする。
「待たねえ……。
俺が…、俺がどんなにあんたを抱きたかったか…」
和男さん…