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海鳴り
第5章 うねり
「どっちがいい」

「あの…どちらでも」

「どっちなんだ」

「…麦茶を」

「よし」


な、なんなの?


相沢は立ったままでトクトクと音をたてながら2つのグラスに麦茶を注いだ。


「ありがとうございます。……あの、今日は武くんの…」

「ちょっと待ってろ」


相沢はそう言うとキッチンに戻り、さっき持っていたお菓子でいっぱいの袋を持って戻って来た。


「何がいい」


大きな皿に次々と包装をとかれたお菓子が並べられていく。

クッキー、煎餅、ポテトチップス、チョコレート、柿の種、いちご大福…

律子は真剣な顔でガシャガシャとお菓子を並べる相沢をポカンと口を開けて見つめていた。


「どうだ」

「はぁ…」

「腹が減っただろう」

「………」


笑いたいような、怒りたいような対処できない感情に律子は戸惑っていた。


「…お話するだけでいいんです。お茶菓子もいりません…。あの…千恵子先生がいらした時にも同じ事を?」

「いや」

「……」

「前の家庭訪問は先生の腹がだいぶ大きくなってきてたから、こっちが学校に行ったんだ」

「あぁ、そうですか」

「あの時は刺身を持って行った」

「えっ?」


律子は目を丸くして相沢を見た。




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