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桜 ~あなたに見られたくて~
第12章 ヌードモデル
アトリエに足を踏み入れると
皆さんがこちらを振り向いて
一斉にお辞儀をしてくれたのには驚きました。
皆さん、定年までお仕事をされていて
社会的な礼儀もわきまえてらっしゃるのだと
私は思わず感心しちゃいました。
「さて…ではどのようなポーズがいいかなあ…」
飯塚はデッサンのテキストを見ながら
悩んだ挙げ句、
チェアに腰かけて少し開脚するポージングを選んだ
「では、このテキストのようなポーズを
お願いしますね」
そう言って飯塚がバスタオルを引き剥がすと
生徒のおじさん達から「おお~っ!」と
歓声が上がりました。
「お嬢さん、あんた、毛がないのかね?」
「それはわざと剃っているのかい?
それとも天然かい?」
「いやぁ~、年甲斐もなくドキドキするねえ」
おじさん達は、私のパイパンを見て
蜂の巣を突っついたようにざわめきたちました。
「皆さん!お静かに!!」
代表で私が質問させていただきますと
好き勝手に喋る生徒達を牽制して
飯塚が一歩前に進み出て小さな声で
「陰毛があろうが、なかろうが
そんなことはどうでもいいんです
ただ…おじさん達には少し刺激が強いので
少しポーズを変えましょうか…
その方が陽菜さんにとっても
都合がいいでしょうし…」
「別に私は開脚ポーズでもかまいませんわ」
私的には股間を凝視される方が
ワクワクしてたまらないので
開脚ポーズを変えるつもりはありませんでした