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桜 ~あなたに見られたくて~
第12章 ヌードモデル
「それにしても陽菜さんは
綺麗なボディラインをされていますね」
体のパーツではなく
ラインを誉められたのは初めてなので
なんだかくすぐったい気分でした。
「僕…おじさん達の指導をしていて
陽菜さんを描くことが出来なかったんです」
「はあ…」
「そこで…折り入っての頼みなんですが
僕だけのためにモデルになってくれませんか?」
「それは…構いませんけど…」
「心配しないでください
ちゃんと別料金のモデル代をお支払いしますよ」
まあ、いいか…
座っているだけでいいんですもんね
「いえ、別のポーズを取っていただきたいんです」
飯塚はチェアを片付けると
部屋の片隅からマットレスを引っ張り出した。
「この上で四つん這いになって欲しい」
「ええっ?!四つん這いに?」
「そうです。
ほら、ヨガで猫のポーズってあるでしょ?」
それがどんなポーズなのかわからずにいると
「こうです、こうして欲しいんです」と
飯塚は自ら四つん這いになって
尻を高々と持ち上げた。
「そ、そんなポーズ…」
「恥ずかしいですか?」
「いえ、大丈夫です、頑張ります」
私は飯塚と入れ代わるようにマットレスに上がると
さっきまで彼がしていたようなポーズを取った。
「もう少し…もう少しお尻を高く…」
飯塚さんは私の腰を抱いて
グッと上に引き上げた。
「いいですねえ…
この背中の曲線美がなんともいえない」
もう少し仰け反ってもらえるかな?
そう言って飯塚の手が私の体に…
絵画教室でおじさま達の視線に
たっぷりと感じていた私は
飯塚のタッチに悶えそうになりました。