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桜 ~あなたに見られたくて~
第13章 ウェディング
。。。。。。。。。。
「お義母さんたち、
きっと可愛いベビーが産まれるよ
そして僕たちのベビーもきっと可愛いはずだよ」
挙式から帰ってきて
ベッドに横になった私に向かって飯塚さんは
軽々しくそんなことを言う。
「娘の私の立場も考えてよ
あれじゃまるで入籍前に
バンバンセックスしていましたって
白状しているものじゃない」
「でも、実際、バンバンしていたんだろうし
そんなの誰でもわかっているさ」
「そうだけど…
でも、嫌だわ、この歳で私はお姉さんになるのよ
ううん、産まれてくる私の子供は
自分よりも年下の
おじさんかおばさんになっちゃうのよ」
「そんなの親等の呼び名だけじゃないか
素直に喜んであげなよ」
煮え切らない私の態度に業を煮やしたのか
そのタイミングでお腹の赤ちゃんが
私のお腹を蹴った。
「痛っ!あなた…今、お腹の赤ちゃんが蹴ったわ」
「あははは、その子も融通の利かないお母さんに
かなり怒っているんだよ」
飯塚さんもベッドに来て
私を背後から抱き締めた。
そして、私のお腹を触りながら
「結婚しよう。僕ら家族になろう」と
初めてちゃんとプロポーズをしてくれた。
「ずるい…
こんなどさくさ紛れのプロポーズなんて」
母のウェディングドレス姿を見て
私の心は揺れていました。
こんな露出癖の私が
人並みに妻になってもいいのかと…