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桜 ~あなたに見られたくて~
第1章 春の目覚め=性の目覚め

「いらっしゃいませ
ご希望のシートはございますか?」

ナヨナヨとしたオタクっぽい男の子のバイトくんが
受付で料金表を見せながら私に尋ねた。

「えっと…リクライニングチェアで二時間」

「では14番の個室へどうぞ」

伝票を渡され、急いで目的のブースに向かいました

『あら?お隣は寝転びカップルシートなのね』

私はイヤな予感がしました。
だって、カップルシートでは恋人同士が
イチャイチャして
時にはうるさいほど
ペチャクチャお喋りするんですもの…

『まあ、こっちはヘッドホンするし関係ないか…』

私は座席に座ってパソコンを起動させました。
ヘッドホンを装着する前でしたので
やはり隣のブースから
甘ったるい会話が聞こえてきます。

『ふう~…やれやれ…』

イチャイチャしたいんなら
カラオケルームかラブホに行きなさいよね

静かにしなさいよと
壁をノックしようとしましたが
彼氏のいない女の僻みと思われても癪なので
どうぞご自由にとあきらめて
ヘッドホンをつけようとしました。

その時です…
イチャイチャのふざけた会話から
トーンが低くなって悩ましい声に変わったんです

『えっ?』

私は耳をブースの壁に押し当てて
お隣の声を聞こうとしました。

- ああん…ダメぇ…こんなとこじゃイヤン… -

あらあら…まさか本番はしないにしても
ペッティングなんかしちゃってるのかしら…

そのうち
チュバチュバ…っとなにやら舐め合う音が…

ひゃあ~!興奮しちゃう~!
エロ動画よりも生々しくて
その音だけで充分おかずになります。
私はブースの壁に耳を押し付けながら
急いでショーツの中に手を差し込みました。

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